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ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』MET 2011

METで7/31金8:30amから23時間配信、ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』伊語。1853年初演。画像©MET。配信リンク:
https://www.metopera.org/season/on-demand/opera/?upc=811357014301
https://twitter.com/MetOpera/status/1288959436376223746

Verdi’s Il Trovatore
Starring Sondra Radvanovsky, Dolora Zajick, Marcelo Álvarez, and Dmitri Hvorostovsky, 🎼 Marco Armiliato. April 30, 2011.

見所

このヴェルディの人気作、絶対に見なくちゃ。歌手と演出家McVicarがすばらしいから!

ドニゼッティ女王三部作に全主演したSondra Radvanovsky、先日配信された「トスカ」でKarita Mattilaと共演したMarcelo Álvarez、2017年に他界後尚ファンを増やしているディーマことDmitri Hvorostovsky❣️

あらすじ

"ルーナ伯爵の城では、兵士たちがあるジプシーの老婆が火あぶりになった伝説について噂をしている。一方、山中ではジプシーの老婆アズチェーナがその火あぶりになった母を想い、恐ろしい復讐の歌を歌っていた
アズチェーナの子でトロヴァトーレ(吟遊詩人)の騎士、マンリーコは敵方ルーナ伯爵の女官レオノーラを愛し、ルーナもまた彼女を愛していた。幾度かの戦いでレオノーラはマンリーコが勝ち得る。復讐を誓うルーナだが、あやしい行動をするアズチェーナを捕らえ、彼女の処刑を脅しとしてマンリーコをおびき出す。捕まったマンリーコを命がけで救い出そうとするレオノーラ。やがておこる悲劇と驚愕の真相とは?
ヴェルディのオペラの中でもとりわけ情熱の「歌」にあふれ、また奇怪なストーリーに思わず引き込まれてしまう傑作だ。"
https://www.shochiku.co.jp/met/program/s/2010-11/

wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AC

指揮:ジェームズ・レヴァイン
演出:デイヴィッド・マクヴィカー

マンリーコ:マルセロ・アルバレス
ルーナ伯爵:ディミトリ・ホヴォロストフスキー
レオノーラ:ソンドラ・ラドヴァノフスキー
アズチェーナ:ドローラ・ザジック

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Il Trovatore: "Il balen del suo sorriso" (Hvorostovsky)
https://www.youtube.com/watch?v=aHhwOByP81I
2幕より
ルーナ伯爵:ディミトリ・ホヴォロストフスキー

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ディミトリ・ホヴォロストフスキーを追悼した動画
https://www.youtube.com/watch?v=Mt7wYGysu0Q
一番最後が感動的。

Dmitri Hvorostovsky (1962-2017 aged 55)、ロシア

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ホヴォロストフスキーを追悼した記事
https://www.metopera.org/user-information/nightly-met-opera-streams/articles/remembering-dmitri-hvorostovsky/

METデビューは1995年。20年に渡り180公演に出演
代表作
Germont/La Traviata
Andrei/War and Peace
Rodrigo/Don Carlo
Count Anckarström/Un Ballo in Maschera
Count di Luna/Il Trovatore
主役
Don Giovanni
Rigoletto
Eugene Onegin

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ホヴォロストフスキーが2017年5月METのガラに出演。この半年後に逝去。
https://www.youtube.com/watch?v=ZbcvXoAtm1U
“Cortigiani, vil razza dannata” from Rigoletto
すばらしい!

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今月配信されたルチアーノ・パヴァロッティとエヴァ・マルトンが共演した1988年『イル・トロヴァトーレ』を調べたスレ。

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なんと1988年版も2011年版もアズチェーナ役はドローラ・ザジック❣️

感想

前劇場で随分前に見たことがあったが、改めて暗くて奇怪な話だと思った。
あんなに冷たくされてもレオノーラのことを好きなルーナ伯爵の心情がわからない。ディーマはCrazyだとインタビューで語っていたが、その不可解な役をやりきって生き生きとしていた。2011年震災の翌月。油が乗り切っている。4人の歌手の競演作品。ラドヴァノフスキーもザジックもアルバレスも素晴らしいの一言。ただ、アルバレスは、私の中では、演技が今一つだった。「お芝居という嘘を真実にする」って難しいなと思った。

彼はwikiによると「大学では経済学を専攻し、卒業後は家業の家具工場で働いていた。妻の薦めでオペラを学び始めたのは30歳の時だったが、その才能はすぐに見出され、1995年にヨーロッパの歌劇場にデビュー」とのこと。アルゼンチンで1962年に生まれた彼がデビューしたのは33歳。すごいな。

Ferrando:フェルランド、ルーナ伯爵の家臣 (バス)役のStefan Kocánが精悍

レオノーラの侍女、Inez役
Maria Zifchakは蝶々夫人のスズキで見たことがある。こういう一歩引く思いやりのある役がハマり役なんだな。

このディミトリの歌がすごく情熱的
https://www.youtube.com/watch?v=aHhwOByP81I

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ラドヴァノフスキー(レオノーラ)のこの歌がすごく感動的
ピアノになるところが上手い

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