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丸の内OLの憂鬱

「丸の内で働けたら毎日がキラキラでさぞ楽しいんだろうなぁ」
1年前、観光で東京駅を訪れた私が抱いていた幻想だ。

レンガ作りの東京駅と皇居に挟まれてまっすぐに伸びる仲通り。
緑がいっぱいでオブジェやベンチが並び、クリスマスシーズンには
木々がイルミネーションで彩られる。

丸ビル、新丸ビル、オアゾ、KITTE等商業施設も沢山立ち並び、
充実した理想の社会人生活を想像していた。

丸の内の企業に新卒で勤め始めて半年と少し。
「こんなはずじゃなかった」とまではいかないが、
想像していたのとは少し違った生活だったので、
私的「丸の内の理想と現実」をシェアしようと思います!




①想像を絶する人混みと満員電車

入社直後、東西線ユーザーだった私はその乗車率に圧倒された。
2023卒の世代は、大学二年次から丸々コロナ禍での大学生活を強いられ、
オンライン授業のみで通学は無しだったため、
毎朝電車に乗ること自体が初体験(高校も自転車で10分の幸せゆとり女だった)。

首都圏の満員電車乗車率でも、東西線の木場駅~門前仲町駅が199%で第3位。1位の総武線(錦糸町~両国区間)は驚異の201%。
(参照:電車の混雑率ランキング。東西線、山手線、総武線は密着濃厚 | インフォグラフィック (info-graphic.me))
電車の中で時間をつぶそうにも、スマホや本を取り出すスペースもなく。

ちょっとでも空いた電車で通勤したくて6時発の電車に乗ったりもしたが、
期待は最初の1週間ではかなく散った。

朝は女性専用車両を導入している線もあるが、
帰路は女性専用車両の無い中でいかにおじさんの近くをよけるかというプラスαのミッションも追加される(不可避)。

朝の眠たさやだるさ、帰りの疲れの中で満員電車のストレスは計り知れない。
大学時代のゼミの教授がよく言っていた「社会人の朝の1分は1万円の価値があるからね!とにかく近く!早く!」という言葉が今更ながら胸に刺さる。



②金夜のウェディングフォト祭り


金曜夜、やっと1週間終わった~という解放感と、それを若干上回る疲労感をにじませながらビルを出ると

東京駅前の華やかな道にライトアップされた撮影中のカップルが少なくとも3組はいる。
こっちは残業で疲れてるのに!人の幸せを見せつけられている場合ではないのに!
仲通りでも皇居でも、陽キャカップルたちのウエディングドレスが風にはためいている!

(ちなみに、最も顕著なため「金曜夜」と書きましたが他の曜日も当たり前にいます。)

内心、レンタルドレスでうんこ踏め!と思ってます(疲れてるの。許して…。)

今のシーズンはそこにイルミネーションを見に来るカップルや記念撮影をする女子の一同が来るのでさらに過密で中々にきついものがあります。


③商業施設がことごとく使えない

あこがれていた「丸ビルでランチ♪」「終業後にKITTEでお買い物♪」などは
私の生活にほとんど登場しません。

お昼と言えばワンコインで済む社食。
丸ビルで食べたらパンとラテだけで1500円とか取られるし、周りの会社員がみんな12時きっかりに食べに来るから待ち時間も長い。

退勤後は、とにかく1分1秒でも早く家に帰りたいので、寄り道している元気もなし。話題のスポットへの興味も気力もなし。

書いてて限界OLすぎじゃん…と悲しくなるけど、これが現実なのです。。。



④でもちょっと好きなところ


とはいえ大都会丸の内。
多少のギャップはあったにしろ、素敵なところも沢山あります。

私のお気に入りは
皇居のスターバックス
 少し早めに出社して、大きな噴水のある公園を眺めながら紅茶を飲むと
 丁寧な生活系の人に慣れた気がしてテンション上がります。

丸の内シャトルバス
 企業の協賛で運営されている無料のシャトルバス。山手線みたいに要所を
 ぐるぐる周遊します。みんな移動で使うんだろうけど、私は無目的に何周
 もぼーっと乗ってたりします。空いてるのでノープロなはず…。

DEAN & DELUCA
 ここも早めに出社して本読んだりします。
 おすすめはアボカドベーコンエッグのトースト。
 全然ナイフで切れないけどおいしい。


想像通りの素敵なところもならではの不便なところも沢山あるけど、そのどちらにも慣れてきて少し愛着が持てるようになった今日この頃です。
これから就職・転職活動をされる皆さんも、勤務地自体に過度な期待を寄せないようにお気を付けください…!

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