旅立つ君へ

旅立つ君へ

涙の理由を知らずに
夜更けの列車に乗り込む君
またねって言うだけが精一杯
差し出された手のひらの
温もりを離したくなくて

旅立つ君へさようならを
そばにいてくれた君へ
ありがとうを
約束を交わして
暗闇に流れていく光を
見送った

大丈夫 歩いていくんだ
君がいなくても
恥ずかしくない僕を
また会う日まで
誇れるように

立ち止まったホーム
君が泣いている姿を初めて見た
またねって言うだけが精一杯
差し出した手を包んでくれたのは
いつも君

旅立つ君へさようならを
そばにいてくれた君に
ありがとうを
約束を交わして
人も街も小さくなって
見えなくなった

大丈夫 歩いていける
君がいなくても
恥ずかしくない僕を
また会う日まで

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