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1on1プログラムで学んだこと

こんにちは。
今日は、この半年間私を成長させてくれた「1on1プログラム」についてまとめようと思います。

一般的な「1on1」とは?

1on1とは、上司(マネージャー)が部下の育成を行うために行う個人面談です。正確には1on1ミーティングといいます。2012年から1on1を導入し、成功事例としてよく目にすることも多いヤフー株式会社をはじめ、現在では多くの企業が1on1を活用しています。
引用:BiZHiNThttps://bizhint.jp/keyword/64363


グッド・クルーが20新卒内定者に行った「1on1プログラム研修」については
現在、企業価値創造部に所属する野村さん(@naoshi_nomura)が詳しく書いているので、ぜひこちらも読んでみて下さい。

今まで内定者時期に集合で行っていた研修を、個と徹底的に向き合う「1on1」という形に大きく舵を切ったのが今プログラム。
先輩社員がメンターとなり、2週間に1度、トータル8回の個別面談を行いました。
経済産業省が主催している「社会人基礎力」を基に毎回アクションを設定していき、最終的には下記のような状態をゴールにしていました。

ゴール


私は今回9人の内定者のメンターを担当させてもらいました。

今まで私はアルバイトでも新人育成を任されていましたし、
前職でも2年目から育成担当をさせてもらっていました。

ただ、この1on1プログラムを通して、私はたくさんの経験をさせてもらいました。
時にメンティーに心が痛むほど厳しいことを伝え、メンティーと一緒に涙を流し、そして一緒に喜び、心の底からメンティーと向き合うことを楽しんだ。
これらの経験を通して、私自身本当に本当に成長することが出来ました。

今日は私が思う、『1on1をする上で大切なこと』を3つ紹介します。


①相手に愛情を持ち、真の信頼関係を構築する

1on1をする上で一番苦戦したことが、「相手と真の信頼関係を構築する」です。
近況を聞いて、一緒にアクションを設定することは誰でもできます。そんなに難しいことでもない。
ただ、相手に心の扉を開いてもらい、今の自分を作っている原体験を一緒に振り返り、深い自己認識・自己対峙をしてもらうことは容易ではない。
相互に「本気で安全安心を感じている関係」でないと、上記のことは出来ないと思います。
ここで大切なポイントは「相互に」感じていること。
相手だけではなく私も相手に対して信頼をしなければいけません。

私のメンティーの中に、人に対して強い警戒心を持っている子がいました。
人に傷つけられることが怖くて、無意識に武器を持って人と接してしまう。
もちろん当初私に対してもたくさんの武器を持って
「私に近付かないで!!傷つけないで!!」という警戒心でバリアを張っていました。
初回の面談では、どう関係を構築したら良いのか迷ってしまい、私自身も少し距離を作ってしまいました。

2回目の面談を迎える前、心を開いてもらう戦略をいくつか考えようとしましたが、結局思い浮かばず。
行きついたのは、「変に戦略を立てて向き合うのではなくまずは私が丸裸の状態で相手と向き合い、メンティーに対しての気持ちをストレートに伝えよう。」ということでした。
綺麗にまとまった内容ではなかったし、想いが溢れすぎてうっとうしかったかもしれない。
「あなたの成長に本気で伴走したい。最後まで私は向き合い続ける。私は完璧な人間ではないけど、私を信じてついてきてほしい。」
こんなことを何度も繰り返していました。着飾らず、心の奥底の気持ちを素直に。

その結果、相手も私の気持ちを受け止めてくれて今の自分が作られた背景や押さえていた気持ちを少しずつ話してくれるようになりました。
「本当は変わりたい」という素直な気持ちも。

「出来ない、難しい」と言っていたことにも
「でも頑張ってみる、やってみる。小島さんと約束したから前に進む。」と一歩踏み出していくようになりました。

面談を何度かやっていく中で、厳しいフィードバックをするときもありました。
「真の信頼関係」が構築出来ていなかったら、あの内容を伝えた時点で心が離れて行ってしまったと思います。
ただ、私も彼女を信じていたし、彼女も私を信じてくれていた。
だからこそ、厳しい内容を真摯に受け止めて、前に進んでくれたのだと思います。

全ての1on1プログラムが終わった今、
他の社員メンバーから「あの子は本当に変わった、誰よりも自分と向き合い努力をしたんだね」と言ってもらえるまでに成長しました。

育成をする上で大切なこと。
相手を変えようとしない。
相手と真の信頼関係を構築することに全力になること。
そして愛情を持って接していけば、必ず相手が自ら変化していく。

私は彼女から大切なことを教えてもらいました。


②相手を信じること


育成を担っている人たちが「あの子はだめだよ、変わらないよ」と話していることを聞いたことがあります。
人は誰しもが変化する可能性を秘めていると思います。
ただ、周囲の人たちがその可能性を信じ切れないと潰れてしまう、と思うのです。

特にメンターを担う上で、メンティーたちの可能性を常に信じることを大切にしていました。

メンティーの中で「思考力を高めたい」と言っている子がいました。
初回の面談では、私の質問に対して
「分かりません」「難しいです」「考えたことなかったです」を繰り返していた子です。
ただ、私は信じていました。絶対にこの子は変われる。
面談の中では、諦めずに何度も問い続けましたし、思考力を上げるためのアクションを一緒に考えて伴走し続けました。
5回目の面談から、時間はかかるものの自分の意見が出るまで考えることが出来るようになり
7回目の面談では、間が空くことなく「私はこう思っています」「こうしたら良いと思います」と発信できるようになりました。
初回の姿からは全く想像できないくらい、大きく成長していました。

初回の時点で、「この子の思考力を上げることが出来ない」と諦めていたら
ここまで本気で伴走は出来なかったと思います。
でも絶対にこの子は成長できると信じていたので、本気で、全力で伴走することが出来ました。

周りの人から「難しいんじゃない?」と言われても
絶対に自分は最後まで信じ続けること。根拠がなくても良い、と私は思います。


③メンターが常に自分を高め続ける覚悟を持つこと


1on1は、自分より経験値が少ない方を相手にすることが多いと思います。
そうすると陥りやすいのが、相手が変わらないことをメンティーのせいにして自分を高める努力をしないことです。

「成長しないのは相手が悪い」
「言ったことをやってこない」
「相手の気合が足りない」

こうやって相手のせいにしていたら楽ちんですが、
こんな考えを持った時点で、メンター失格だと思っています。
相手が変わらないのは全て自分の力不足だと考え、常に努力をし続けなければいけない、と思うんです。

メンティーは、メンター以上にはならない。
だからこそ、メンティーの成長を本気で思うのであれば常に自分をアップデートし続けなければ。
毎回の1on1の中で、自分の改善点を見つけて次に繋げて行かなければ。

だからこそ、常に自分を高め続ける覚悟を持っている人でないと
メンターをやってはいけない、と思います。



長々と私の経験から学んだことを書かせてもらいました。

私はこの1on1プログラムの中で何度も自分の力不足を感じ、不甲斐なく悔しい想いをしました。

メンティーに対しての想いが溢れすぎて、泣きながら話をしたこともありました。

カッコよくてスマートなメンターとは程遠かったと思います。


ただ、私の成長がみんなの成長にも繋がるんだ、とワクワクする気持ちも持つことが出来ました。

みんなから、たくさんのことを学ばせてもらって私自身たくさん成長することが出来ました。
人と本気で向き合うと、自分の内側とも向き合える。

これからも多くの人の人生を豊かにするために1on1を続けて行きます。
そしてもっと色々な会社にこの1on1の文化が広がって行ったら嬉しいなと思います。

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