最近の若者は、報告や相談をぎりぎりまで先延ばしにする傾向があるらしい

蛇口を閉めたか不安になる。防水スピーカーを湯船に落とす。wifiがアパートに光回線が通ってないとはいえあまりに重たいので測定したら0.1mbpsだった。1万円でPD対応のモバイルバッテリーを1mの高さで落とす。蛇口を閉めたか不安になる。すき家が値上がりしていた。出先にウエットティッシュを忘れる。書きものをするときはiAwriterを使っているのだけれど、ペチカの出番前にアプリを開いたら昨晩手直しした内容がぜんぶ消えていて必死に思い出して書き起こすというのを毎回やっている。帰りの山手線。同年代くらいの女性が隣の女性にもたれかかるようにして座っていて、特に会話をすることもなく、隣の女性が降りたあと、幸せそうな目で窓の外を眺めているところを、じっと見てしまった。他の人は冬の時期、このニットは何日着ていて今日着たら何日目なのか、どうやって分かるようにしているのか。上野のタリーズコーヒー。ソファー席でマックブックを開いて海外ドラマを再生しながら昼寝している人がいて、いいと思った。月曜の朝。凍ったヒートテックを取り込んで足に通す。隣の部署の電話が聞こえてくる。「あなたがばかとおっしゃるのはわかるんですけどもね、まずは話を聞いてもらわないと〔……〕こっちも国民の命を預かってるんですよ!」電車で隣の人がアラビア語のTwitterを開く。夜、3時過ぎ、息苦しさで目が覚める。ちょうど気温が上がりはじめた頃で、毛布にくるまってうつ伏せで寝ていたのがたぶんよくなく、毛布をはがしたとたんに身体じゅうから汗が噴き出してくる。2Lの水をちびちびを飲んで、回復体位をとってギガラジオを聞きながら寝る。1H休をとって新宿へ。西口のターリー屋でチキンカツカレーを食べて、高架下をくぐって歌舞伎町へ。ゆうちょで2000円引き出そうとしたが、18時を2分すぎていたので9000円引き出した。バティオスでシャンハイグミの卒業公演を観る。隣がおそらく知っている方だったが挨拶できず。靖国通り沿いのベンチに座っている女性が地面に吐いていて、吐いたものの上にスマホを落としてそれを拾おうとしていた。まだ21時過ぎなので、なにかひどい目にあったとかでなければいいなと思いつつ、ピカデリーと同じビルにある無印に寄って化粧水(オールインワンのやつ)を買って帰る。日曜日。大井町で降りるが何もすることがなく、喫茶店でひととおり時間を潰して、線路に沿って大森まで歩く。大森でもとくだんすることがなく、書店を覗いたりキャンドゥでパイプクリーナーと重曹とクエン酸を買って、18時13分の東急バスに乗って帰る。次の日、ずるずると先延ばしにしていた案件を上司に報告し、軽い小言を受けてそのままその仕事に取りかかる。最近の若者は、報告や相談をぎりぎりまで先延ばしにする傾向があるらしい。こうであってはいけない。蒲田駅前の広場に、ポケットに左手をつっこんでおそらくしこっている人がいた。モバイルバッテリーの充電はあるのに、ケーブルを忘れる。マウスウォッシュを口にふくんでいるときにくしゃみを我慢できなかった。スーツのズボンに米粒が落ちる。自由が丘の無印で、前々から買おうと思っていた無印の黒のリュックを購入し、14型のPCが入りきって安心する。自由が丘の白いドトールに、ホームレス風の老人が競馬新聞を片手に入ってくる。すいません、僕の隣はやめてくささいという視線を向けたら避けてくれた。中年夫婦の会話。「ハーゲンダッツとかとちがってね、たとえばモリナガは安いんだけど、どうして安いのかっていうと、植物油が〔…〕そんなこと言ったら何も食べられなく〔…〕砂糖が入りすぎてるの」自由が丘の美容室で前髪を切られすぎてしまう。ふだんどっちに流してますかとわざわざ聞かれたのに、カットが終わる頃には逆で伝わっていたらしく、不安だったのでもうちょっと切ってくださいといって、「これ以上切るとぱっつんになっちゃいますよね」というところまで切ってもらってあとで鏡を見たらぱっつん前髪になっていた。あとで仕方なしに眉毛を剃ることにする。自由が丘の東横線ホーム。「はい、平和島に向かうために〔…〕平和島に向かえばいいんですよね? はい、え? ふふ、ゼロっすよ、え、ちなみに、今、もうすでに、あれですか」制汗スプレーの缶をまとめて捨てる。寝る前に手がすべって携帯の明るさを最大にしてしまったせいで寝つけず。さいきん思いついた街の偏見:中目黒に来てよかったと思うことはないし、下北沢は、どうなりたいのか自分たちでもわかっていない。

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