レンジ (オレポジ報告 23年4月第3週)

オレポジ、先週比-$30,127、年初来+$46,390 (+9.2%)。全カテゴリーでマイナス。日曜こそプラスだったものの、その後の一週間は後退戦。先週比 -$15Kあたりで一進一退だったが、金曜日に大きく崩れた。久しぶりに買ったビットコ先物も、仲良くマイナス。

水曜未明、イギリスのインフレが依然高い数字だったことがきっかけで、国債↓、ユーロ↑、ゴールド↓と、オレポジ的には不吉なパターンとなった。特にゴールド先物は$1980まで一気に$35ほど急落。もっともその日のうちにだいぶ回復して安堵したのだったが、今度は金曜朝のPMIが予想外の50超え。「景気減速してねぇじゃん」となり、金利高止まり懸念からまた同じパターンを繰り返した。もっとも、これも日中のうちに回復基調を見せている。

去年の「どこまで金利上がるのか分からん」という状態とは異なり、利上げ停止が完全に視野に入っており、金利の上限は見えている。金利は横ばいから早晩下落、という見方に狂いはないだろう。下落するのが今年の後半なのか、来年なのかは知らないが、別にそこに賭ける必要はない。ただ、ノイズ比の大きいデータが引き起こすボラに耐えられるかどうかだけが課題である。

「どこまで金利上がるのか分からん」状態が終わったのは去年の10月なので、金利差ドリブンで上昇を続けたドルはそこで反転し、この半年はオーバーシュート修正の時間帯であった。DXYは100だか101だか、要するにこのあたりで反転するという派閥がある。正直、わしゃ分からん。金利ほどの自明感は何もない。ただ去年の夏〜秋のドルが相当高かった感覚はあるので、またそこに行くとすれば、それなりのレジームチェンジが伴うものだろうと思う(レジームチェンジで言えば、世界の非ドル化なんて逆の話もあるが、まぁこういうテーマで投資するとロクなことがない)。

そしてゴールド。これも去年の10月あたりで反転して上昇している訳だが、それ以前は2年間以上ずっと大きなレンジだったので、ゴールドは、このレンジを突破できるかどうかという独自の戦いを展開している。少なくとも一度は突破するだろうと思っているが、レンジ上部で$50超の振動を繰り返している。

最後にS&P500。こうして見ると、去年10月の反転が鮮明に見えてくる。しかし、株もまた独自の戦いがある。このまま4200で頭を抑えられてしまうのかどうか。先週まで短期のレンジを切り上げる動きが続いたが、今週は完全に停滞してしまった(若干下がり気味)。今週はメガテックの決算がある。

債務上限歌舞伎を横目に見つつ、この先1、2ヶ月はレンジバウンドを前提に、利益はオプションの売りで出す、という感じのフォーメーションをとっている。

ビットコイン先物は、CMEの製品設計がクソかつマージンが恐ろしく高いので、今年はずっと見ているだけだったが、しょうがないのでマイクロ(MBT)を買うことにした。今週5枚(=ビットコ現物0.5個相当)購入。下落したらナンピンして、現物換算で2-3個持ち続ける予定。毎月ロールすると結構コストかかるが仕方ない(税金的に全部先物でやりたい)。

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