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子供からのプレゼン方式

手話、日本語、英語の中で感じた私流の子育てについてきままにまとめていこうと思う。

子供が「バレエを習いたい」って言い出したとき、正直、どうしようか迷った。バレエってお金がかかるし、発表会のたびにまとまったお金も必要になる。可愛い我が子には「いいよ」って言ってあげたいけど、現実はそう簡単じゃない。

あれもやりたい、これもやりたいって興味がたくさんあるのは嬉しいけど、全部「いいよ」って言うわけにもいかない。そこで、なんで習いたいのか、どれだけやりたいのか、自分の言葉でたくさん伝えてみてってお願いしたのが、このプレゼン方式の始まりだった。

そこから、欲しいものやりたいことは、徐々にステップアップしながらプレゼンすることに。ママを説得できたら「勝ち」っていうゲーム感覚にしたら、案外うまくいった。このアイディア、実はアメリカンスクールに通ってた叔父からのヒント。彼が学校でプレゼンの授業があるって話してくれたとき、日本ではないことだからカルチャーショックを受けた。

その叔父は、慣れない日本語とわからなくなると英語で話すんだけど、伝わらないとボディランゲージとか、声の抑揚とか、相手の意見を聞きつつ自分の意見を言うのがめっちゃ上手くて、子供ながらに「かっこいいな、こうなりたいな」ってうらやましく思ってた。

実は、我が子は話し始めるのが遅くて、保育園での様子を聞いて心配してた。でも、3歳の誕生日を迎えた日から急におしゃべりになって、心配はどこへやら。好奇心旺盛で、自分の世界観をしっかり持ってる姿を見て、親が思ってるほど心配することなかった。

小学校に入ってからは本が大好きで、次から次へと新しい本が欲しいって言ってきた。図書館で借りればいいけど、家事や仕事でバタバタしてるから、買っちゃった方が楽。でも、読むスピードが速すぎて、買うのもなかなかお金がかかるし、本棚もいっぱいになる。古本屋に出すときも、売るか売らないかでプレゼン大会。こういうやり取りの中で、我が子の成長を感じられて、良い思い出がたくさんできた。

このプレゼン方式のルールは、ママを納得させること。納得したことはママとしても最後まで責任を持つことを約束した。だから、我が子が本当にやりたいことを見つけてプレゼンして納得したことは、私も全力でサポートする。これはお互いにとって大切な約束だった。

子育てに正解なんてないけど、言いたいことを相手に伝えるのって、大人でも難しい。だからこそ、言葉にして伝えてみるこのプレゼン方式が、我が子には合ってたのかもしれない。今では、親顔負けの語彙で話す我が子を見ていると、頼もしささえ感じる。

これが我が家のルールで子供からのプレゼン方式。子供との思い出は思い返すと宝物ばかり。子供から教わるたびに「ありがとう」そんな風に思いながら明日も頑張れる自分がいる。

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