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惰性のエッヘン開放

本文

慣性のままに
僕は続けることしかできないのだ
僕は話が苦手だ
だからこうするしかない



エッヘンと咳払いをするような癖を持つ少年がいる。

彼は話すことが得意ではない。
どうも気管に異常があるようなのだ。


だからエッヘンと、咳払いをするような音になってしまう。



そんな彼は、誰にでもあけっぴろげなタイプである。
多くの人に自分のことを知ってほしいと考えている。
彼自身、意思疎通ができることを教えたがっている。


その道は前途多難だ。
開けっぴろげな心の窓から、理解者がやってくるのを待つしかない。



あとがき

今週も作品のご紹介ありがとうございます!



補足

惰性:慣性。今まで続いてきた習慣や癖。

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