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シンセについて聞いてみよう その2 ~アナログシンセ編~

シンセってなんだろう。

南さんは思った。

そして、佐々木さんにうっかり聞いてしまったのである。

その2



佐々木:じゃー今日はアナログシンセのことでしたね!

南:いや、私は言ってない気がするのですが、、

佐々木:うんうん、アナログシンセをまず勉強すると他のシンセも使えるようになるから、とても良いと思います!

南:いや、だから私はそこまで言ってないですし、、

佐々木:うんうんじゃとりあえずざっくりと、、、

南:(あぁこの人楽しくなっている、、、)

佐々木:とりあえずこの前言ってた、アナログ以外は全部デジタルという事を説明した方がいいかなと思うんだけども、

南:(、、、よし、もう聞くしかない!)そう言ってました!

佐々木:簡単に説明すると、アナログは電気の電圧がそのまま音になっていて、

デジタルはデータが音になっていて、、、、

南:なるほど!

佐々木:あ、いや、うん、、、わかったの、、、?

南:いや全然!

佐々木:ですよね!笑

難しいからそこはそこまでしらなくてもいいんだけど、

特徴として、アナログシンセは電気をそのまま音にするので、部品とか、電圧とかの状態によって音が変わってしまうのね。だから昔は同じシンセでも個体差で微妙に音がちがったり、電圧によってピッチが変わったりしていた。シンセが開発されたのは20世期の前半なんだけど、楽器としてはまだまだで、でもまぁ最初はシンセってそういうものだったわけです。

その後デジタルシンセは1980年代、コンピュータが普及してくるあたりに、デジタルを使った音源が開発されて普及していきます。特徴は音を01のようなデータとして扱うから、パーツによって左右されにくい。個体差も全然無くなって、しかもデータだからプリセットのようなものも簡単に保存、コピーができるようになった。

南:ほうほう、なるほど! プリセットってその時出てきたんですか?

佐々木:まぁ一応アナログシンセの時代にも、一部がデジタルにおきかわったみたいな過渡期のシンセもあったりはしてたけど、そこまで複雑な情報は保存できなかった。でも音源方式がデジタルになったおかげ、情報が簡単になったのと、すごいたくさんの情報を保存しておけるようになってプリセットが一般的になってきたわけです。

南:ふむふむ。

佐々木:んでアナログシンセっていっても初期は本当に色んな形があって、そもそもちゃんとした鍵盤がついたのは割と後なんだよね。それまでは、楽器というより音が出る機械という感じで、音の実験とか研究のために開発されたりしてまして。

それにポーとかプーとかしか言わないから、音楽家は全然見向きもしなかったわけ。でもそれからだんだんといろんな形になっていって、いろんなミュージシャンが使うようになり、いまやソフトシンセまでたどり着いたわけです。

南:進化している。。。

佐々木:そうそう、そうなんだけど、近年アナログが見直されていまして、

21世期にはいってから次々と新製品のアナログシンセサイザーが発売される事になったわけ。

南:へぇ〜!なんでなんで?

佐々木:さっき説明したアナログシンセの特徴の、音が不安定だったりする部分が、実は特有の暖かさとか、ゆらぎのような音に聞えてとても人間っぽかったのかなと思う。デジタルは完璧に同じ音が出るからね。それはちょっとつまらなくなってきたんじゃないかなぁ、、とか。

南:あーなるほどね〜、、、

佐々木:ということでアナログシンセはどんどんいい音のシンセが出てきてます。しかも昔は数百万円とかしていたのが、数万円とかのアナログシンセも出てきてます。

南:胸アツですね!佐々木さん!

佐々木:いやぁそうなんですよ〜笑

南:ちょっと質問ですが、最初に言っていたアナログシンセを勉強すると、他のシンセもわかるというのはどういうことですか?

佐々木:はいはい、それです。

アナログからデジタル、そのあともいろんなシンセサイザーが出てくるんですが、基本的な使い方は、ほぼ一緒なんですよね。その元になっているのが、moogが作ったシンセですね。

南:あ、なんか聞いたことがあるような。

佐々木:そのmoogが作った仕組みというのが、オシレータ、フィルター、アンプ、エンベローブ、LFOというパーツの組み合わせなんですね。

南:なんだか急に専門用語。

佐々木:あ、うんwそれはそのうち教えますが。

この仕組みっていうのが、デジタルシンセ以降も使われていまして、果てはピアノの音や、フルートの音、ドラムの音まで作れるようになったわけです。

南:ほぉぉ!すごい!

佐々木:なのでアナログシンセサイザーっていうのは、それの一番シンプルな形というわけです。

南:私がstudio oneで使ったりするシンセとかピアノの音も?

佐々木:そうです!

南:なるほど〜!

佐々木:少しは楽しくなりそうですか、、、?

南:え、、、、まぁ、、、、楽しそう、、、な気が、、、。

佐々木:よしよし、、、、

南:あ、ちょっといいですか?

佐々木:はいはい

南:私が使っている、さっき言ってたstudio oneのシンセのmai taiっていうやつ、

これソフトシンセですよね?これってデジタルシンセ?

佐々木:はいはい良い質問ですね〜

正しくはデジタルシンセです。でも仕組みはアナログシンセです。

南:ん〜と。何言ってるのかよく分からない笑

佐々木:ですよね笑

これは正しくいうと、アナログモデリングシンセという物で、ソフトシンセより前にハードウェアのシンセで開発されました。昔のパソコンは演算速度がいまみたいに速くなかったので、作れなかったのですが今はソフトシンセとして次々作られていまして。

アナログモデリングシンセっていうのは、実際の部品を一個一個データ化していってそれぞれの組み合わせの挙動をデジタル化していったシンセサイザーなので、見た目とかはアナログシンセなんだけど、中身はデジタルです。要するにmai taiはその中身という事です。

最近は演算速度がパソコンのどんどん上がってきているので、このモデリング技術っていうのがどんどん進化していて、生ピアノをモデリングしたり、生ドラムをモデリングしたりしたソフトも出てきてます。

生楽器は音色がより複雑なので、アナログシンセサイザーに比べて処理速度がかなり必要だったんだけど、どんどんリアルになっています。ソフトのアナログモデリングシンセも、本物のアナログシンセのような、揺らぎとか、不安定さをモデリングしてたりで、かなり本物に近くなってまして、もはや耳で聴いて分からないところまできましたね、、、。最近の技術は凄まじい進化をしています。

南:へぇぇ〜、、、わかったようなわからないような、、、、w

佐々木:まぁだんだん理解していければw

南:とりあえずこれを覚えていけばいいんですね!

佐々木:そうですそうです!

じゃ今日は実際に触ってみて、いろいろ教えますか!

、、、ここをこうして、ここがこうなっていて、、、こうすると、、、ほらこんな音になります!はい、じゃーちょっとやってみてください!

南:え〜っとこれが、こうで、これが、、、、、あれ、、、、すや、、、、すや、、、、、、す、、、、、や、、、

佐々木:今までで最速で寝たーーー!!!!


という事で、ついうっかりシンセについて聞いてしまった南さんは、胸アツの佐々木さんに絡まれ続けるも、高速居眠りという技を繰り出し、佐々木さんの熱さをかわすのでした。

続く。



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