不思議の国のアリス症候群

アリスシンドローム

とも呼ばれている?不思議な現象。

"知覚された外界のものの大きさや自分の体の大きさが通常とは異なって感じられることを主症状とし、様々な主観的なイメージの変容を引き起こす症候群である。"

Wikipediaより。

経験したことない人にとっては

なんのこっちゃな症状。

この現象にこんな名前があった事を知ったのは大人になってから。

自分が小人になったような、見える景色が全て大きく感じたり、

逆に自分が巨人になったような、見えるものが小さく、足元が遠く感じたり。

自分の手がとてつもなく大きく感じたり、

いつもの道の、例えば駅までの距離が果てしなく長く続いているように感じたり。

(見え方は人によって違いがあるようです。)この現象に名前がある事を知らなかった時は

「わぁ〜、来た来た、この感覚。」

と呑気に楽しんでいたもんだけれども、

一時、あまりにも続くもんだから調べてみると、

過度のストレス

により発生する場合もあるとのこと。

そう言えば、その頃は会社が繁忙期を迎えていて部署内は毎日ピリピリした雰囲気に包まれていた。

部署のボスもすごく怖い人で、笑顔で穏やかに痛いところをちくりちくりと突いてくるような人。

先輩から教えてもらった情報によると、ワンマンな仕事振りで部署内外でかなり敵を作っていたようだ。

確かに、かなり嫌味っぽい言い方をする人ではあった。文字にするとあまり伝わらないが、すごかった。

ただ、仕事のできる人だった(ようにわたしには見えていた)し、帰る方面が同じだったこともあり、何度か晩ご飯に誘われてご一緒させていただいたが、仕事以外ではなんのことはない、普通の気さくな方だったから、当時はストレスの自覚がなかった。

ストレスだったんだなと自覚したのは、希望していた部署に空きができたので異動し、現象がぱったり治ってから。

ボスが直接のストレスだったわけではないと思うが、会いたくないなーと思いながら毎日を過ごしていたのは事実。

その後、別の環境の変化によりこの症状が出たが、慣れた頃には治り、今は何も起きずに生活している。

ただ、今でも気になるのは、子どもの頃、寝る時にいつも口や喉、鼻の穴までマシュマロのよう何かが詰まったような感覚に襲われ、苦しくないのに苦しいような、そんな不思議にいつも悩まされていた日々。

同じ現象にあったことのある人がいれば是非とも話しをしてみたいのだけれども、いまだに現れない。


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