友達の健康
若い人から見ると馬鹿馬鹿しい程に「健康」や「病気」の話が多くなる歳だと思う。
しかし、私たちには話すべき必須情報。
昨夜の友達からの報告は、正直びっくりした。
彼女は子宮に問題があり、長年手術を我慢して来た。
長年、我慢した理由は母親の介護と夫の定年による再就職の問題など、誰もが与えられる試練だ。
それらに付き合っている間に、子宮の手術を伸ばしに伸ばしていた。
とは言え、「手術をしよう」と言う決意は突然やってくる。
気になる母親を実家から施設に一時的に(手術の間)入ってもらった。
そして無事、手術が終わり帰宅。
そんな折、お母様が亡くなる事態になってしまう。
お母様の死も突然だ。
意外と、90歳を過ぎた親は思いもよらぬ時に死を迎える。
コロナの時期に差し掛かってから、友人の両親の告別式に顔を出すという事が無くなった。
彼女のお父様が亡くなった時は、コロナ前だったのですぐに駆け付けたが、お母様の時は連絡が無かった。
その間に、わたしの母が亡くなった時にも、亡くなる前から彼女にはお葬式には呼べないと思う。と話して了承を得ていた。
本当に友達がいの無い事だけど、コロナはお葬式の形も変えてしまう。
そんな訳で、彼女もお母様が亡くなったのは事後報告だった。
とは言え、どんなに大変だったかと想像は付く。
すぐにでもお香典を持って…と思っていたが、彼女の術後の様子が気にかかり元気になってから会おう。と思っていた。
そうこうしている間に、四十九日も終わってしまい、これはいけないとお香典は郵送する事にした。
そして「昨夜届いた。」とのお礼のLINE。
聞くと昨日、手術から戻ったばかりと言う。
詳しく聞くと子宮の手術の後の検査で、膀胱がんが解ったとの事。
予期せぬほどの初期だったそうでラッキーと言えるかもしれないが、やはりショックには違いない。
色んな事が向こうからやって来る。
本当に未来から何かがやって来る。
夢や希望だったものとは違う、受け入れざる出来事が音もたてずにやって来る。
葉月硝子
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