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私のマイクは初期不良

 昨年の秋頃、PC用のマイクを買いました。
 コスパが良く、ネットの評判も上々。この商品はAmazonで2000円という安価にも関わらず、使ってみるとすさまじい感度でした。1メートル離れても音を拾う繊細さ。ネット越しの通話友達も「すごい音質」と好感触。

 ところが数週間ほどで、ほとんど音を拾わなくなってしまいました。5cmまでマイクに近づいて声を張ってやっと認識する状態。だましだまし使えなくはないけれど、最終的にはザピザピとノイズが乗るように……これはいけない。

💣💣💣

 そんな訳で事態は急変、修理が必要となりました。数日後にはオンライン通話も控えています。初期不良交換はすんなりと進むだろうか。焦りを覚えてとりあえず関連情報を検索する。

『ユーザーが壊したと認定された場合、初期不良交換に手間取る可能性がある』
『保証期間内でも返品送料はユーザー持ちで、その後はメーカー持ちが基本』

  なるほど。交換までに何日も待つようだと予定が立たずに厳しい。いちおう返品のために郵送料を調べてみると1000円近くした。これはいけない。不安が首をもたげる。
 こんな落ち着かない時間を過ごすくらいなら、おとなしく再購入した方が面倒がなくて済むか……でも買って1ヶ月もたってないのに、また買い替えるのは嫌だな。そう思ってメーカーに直接相談すべく連絡フォームを開きました。ガイドに従い、製品名と症状に至る経緯に加え、PC型番とOSを書いて送信。

📄📄📄

 すると当日の内に返信が届き、サンワサプライの担当者さんとやりとりがスタートしました。まず先方から伝えられたのは、追加のチェック項目でした。

『他のUSBポートでの症状を教えてください。また可能であれば他のPCでも試してみていただけませんか?』

 との事で、差し込むUSBポートの場所を変えたり、他のPCで試してみたけど、ほぼ同じ症状。改善はしなかったので、追加情報として雑音の入り具合などを詳しく連絡すると、

『ご迷惑をおかけします。初期不良ですので交換品をお送りします』

 あっさり初期不良認定。意外なほど手早かったので心が軽くなった。
 交換の流れは、

①不良品を保証書と一緒に梱包しておく。
②交換品を受け取ったら、同梱の返品用伝票を取り出して①に貼り付ける。
③最後に宅配業者さんに①を手渡す。

 へ~! そのような洗練された交換システムがあるとは!
 念のため確認をとってみた。
「それは受け取った箱を開封・内容確認しつつ、返送伝票を貼り付けるまで宅配業者さんに玄関先で待ってもらうという事で大丈夫なんですか?」

『宅配業者に確認いたしますので、しばらくお待ちください』

 待つこと数十分で追伸が届く。

『業者さんが記入済み伝票を貼ってくれます。交換品受け取り時に返品小包をお渡しください』

 ワオ、そういう事がスムーズにできる世の中になっていましたか。
 こうした快適なやりとりの結果、なんと翌日には新品の交換品を受け取り、かわりに返品小包を回収してもらったのでした。

📦📦📦

 交換されたマイクはその後順調です。音声の感度はやや下がって、通話の適正距離は30cm程度。友人の感想も「うん、普通」となった。でも改めて仕様書を見ればそれが標準値でした。つまり最初に買った品が特別だったようです。友人によれば、時として商品仕様よりも高性能な個体が生産・出荷される場合もあるとのこと。きっとマイクの高感度ブーストが強すぎ、負担が大きく短期間で破損したのでしょう。(個人的な推測です)

 初期不良というのは私の感覚からするとけっこう気が滅入ります。でもメーカーさんとの心地いいやりとりは印象的だったし、小包交換という新しい経験も面白かった。時には特殊個体と遭遇するのもオツなものだと思い直した今日この頃です。小さな買い物だったけれど、今のマイクに出会えて良かった!

(おわり)


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