I'm totally hooked on the PULPs!
安良はパルプ小説に熱中していた。
近頃は、新企画・新連載・逆噴射ワークショップ・続編連載など次々と気になる作品が目白押しだ。めくるめいて放たれる弾丸は、その一発一発があやまたず安良を撃ち貫いていた。
「パルプ小説……なんて、なんて、熱いッ」
銃弾の熱波に体を震わせたかと思うと、その読み手は机に倒れ伏した……
ズッズッズム ズッズッズズムン
私よ。天啓を得たのでやるわ。
パルプへのパッションが暴れ出し、インスピレーションに煽られて本能が駆け出す……
*****
パルプが好きだと気づいた。
いつからか魅せられている。
笑いを誘うユーモア、頬の緩む明るい心根。
相手を想う慈しみが溢れ出す。
読み手を楽しませようとする巧みな仕掛け。
激しい戦いの裏に流れる葛藤。
ダークハードSF&ガンアクション、前衛的ラヴストーリーズ。
剣豪劇&異文化コミュニケーション、エブリデイ・ヒットマン。
胸を打つ先駆感、創作の最前線。
飛び交う弾をものともせず立ち。
前進を続けるしんのせんしたち。
ここはメキシコの荒野、胡乱窟。
美しい地下水脈を抱く神威の地。
それは汲めど尽きぬインスピレーションの淵源。
私はその水を飲んだ。容易に離れられはしない。
ありがとうパルプズ、今夜も幸せに包まれたわ。
先人へのリスペクトが具現化したディスプレイ。
ネットにアップ、体をソファにうずめる。
問題があったら連絡して頂戴。私はオフィス(ここ)にいるわ。
~~ 今回ご登場いただいたパルプスリンガーの皆さん ~~
◆こちらのマガジンでは、パルプスリンガーズの小説を紹介中!
これまで出会ったパルプと、まだ見ぬパルプに感謝を込めて
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?