I'm into the shapes of you!
安良は逆噴射小説大賞の始まりをワクワクしながら待っていた。
深夜0時ちょうど。銃声が1度だけ聞こえた、はずだった。だが弾丸は幾つも飛び交っている!
パルプスリンガーたちの早撃ちを初めて目の当たりにした安良は、食い入るように画面をむさぼり読む。タイムラインにリロードされ続ける小説の嵐。
───このお祭り面白すぎる……ッ
そして激しく痙攣したかと思うとデスクに倒れ伏した。
ゴッゴゴッゴォゴゴゴ……
私よ。再び天啓を得たのでやるわ。
作家への熱が噴出するほどの興奮。インスピレーションを具現化する本能が駆け出す……
*****
心に活気をもたらすパルプという悦楽。
めくるめくアトラクションに目が眩む。
ハードボイルドお婆サン、SF×ハイファンタジー。
パルプホテルステイ、近未来建築診断ミステリー。
どうしてこんなに心地いいのだろう。
浮かぶ疑問に内なるソウルが応える。
「生殺与奪を他者に預けぬ真の戦士ゆえに。
頭をよぎる逞しい影が汝に福音を響かす」
想像と顕現に欠くべからざる存在を感じる。
言霊───胸に届く瑞々しい文字の端々から。
精彩───パルプスリンガーズの意志に共鳴。
恋い焦がれた想いが満たされてゆく。
智恵と感性溢れる世界を描く名手達。
気がつけば、彼らはやってきていた。
ありがとうパルプズ。今夜も幸せに包まれたわ。
先人へのリスペクトが具現化したディスプレイ。
ネットにアップ、体をソファにうずめる。
問題があったら連絡して頂戴。私はオフィス(ここ)にいるわ。
~~ 今回ご登場いただいたパルプスリンガーの皆さん ~~
◆こちらのマガジンでは、パルプスリンガーズの小説を紹介中!
これまで出会ったパルプと、まだ見ぬパルプに感謝を込めて
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