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今、バングラデシュが燃えている (Noska氏の目線)


はじめに

バングラデシュ女性通訳者 Noska (@arvisnoskario01)氏の7月30日移行の一連のツイートからバングラデシュ国内、ダッカ市内の緊迫した状況を記録している氏のツイート内容を時系列で記載しています。


なお、私自身はバングラデシュを行ったこともない、バングラデシュ情勢について全くの素人が一個人としてnoteを書いているにすぎません。また、私自身の政治的・思想的な思惑も本記事とは全く関係ありません。

Noska氏の目線から現在進行系で発生している、学生デモに起因したシェイク・ハシナ首相辞任の流れを整理したもので非常に緊迫した状況であり、現在進行形であることがわかると思います。今後の同問題の参考になれば幸いです。

文末に有料エリアを設定していますが、記事を気に入った方がいたらご支援いただけると幸いです。

2024/07/30

12:13 陸軍配備が増えており、ダッカ市街での暴動が増えてきたと感じる

2024/08/03

17:55 Mirpur10、Shantinaghor、Uttaraで大規模デモが発生

2024/08/04

14:17 バングラデシュ首相の辞任要求

14:40 ScienceLab/Elephant Roadの2個所で暴動 (情報確認中)

14:42 CMM Court, Old Dhakaにて車両放火

14:44 バンガバンドゥ・シェイク・ムジブ医科大学 (BSMMU)にて暴動
15:53 放火によりけが人多数 報告

14:56 Ultara sector11 デモ

15:43 国内ネット回線が繋がりにくくなる → 政府 4Gサービス停止指示 → 4Gアンテナ0本!! → 4G利用停止確認

17:33 ガジプールのカパシアにある地元のアワミ連盟事務所が放火

19:01 Facebook, Instaglam, Whatapp 制限

19:21 本日午後6時(バングラデシュ時間)より無期限の外出禁止令発令が決定しました。

19:36 首相声明「妨害行為を行っているのは学生ではなく犯罪者だ」

20:09 Noska氏周辺 デモ隊暴動

20:48 バングラデシュ政府、明日から3日間の祝日を発表

21:14 海外航空便がほぼ満席 → 国外脱出か

22:01 Uttara暴動激化

22:10 Sirajganjにて13人警官殺害

2024/08/05

00:17 メトロ駅にて威嚇発砲

00:29 08月04日現在 バングラデシュ国内 死傷者数74名

01:11 外出禁止令の発令 → 19:21 外出禁止令が無期限へ

DMP(ダッカ首都警察)長官 外出禁止令の呼びかけ:
違反者は法の力を最大限に適用される
発行:2024年8月5日 午前12:15
更新:2024年8月5日 午前10:14

ダッカ首都警察のハビブル・ラーマン警察長官は、外出禁止令を破る者に対して法的措置を講じると述べ、外出禁止時間帯には正当な理由なく家を出ないようダッカ市民に呼びかけ。

「我々の行動は、破壊活動者、テロリスト、放火犯、および警察を攻撃する者に対して向けられる。これらの人物には一切の寛容を示さない。ダッカ首都警察法を最大限に適用せざるを得ない」と述べました。

また、DMP長官は、政府が拘束された学生を解放するという慈悲を示したことに触れました。しかし、彼は野党のBNP-ジャマート派が学生を盾として利用し、土曜日以降、全国で広範な破壊行為や放火を行っていると非難しました。

「我々の措置は運動に参加している学生を対象としたものではない。クォータ制改革運動の開始以来、ダッカ首都警察は最大限のプロフェッショナリズムと忍耐をもって任務を遂行してきた。我々は一般市民の安全を確保し、治安の悪化を防ぐためにあらゆる努力をしてきた」と強調。長官はこの期間中、法律を尊重し、破壊的な行動を控えるように全員に呼びかけました。 (GPT-4oによる翻訳、一部要約)

https://www.dhakatribune.com/bangladesh/dhaka/353710/curfew-violators-will-face-full-force-of-law-dmp

13:00頃 Mirpur10 周辺デモ


17:17 軍用車両が国会議事堂近くを通過

18:46 首相官邸襲撃、破壊と略奪発生 → 21:06 首相官邸全焼

17:35 外出禁止令を無視したデモ

数万人の抗議者が外出禁止令を無視し、警察のバリケードを突破してシャーバーグに向かっています。午前中から警察と武装勢力によって阻止されていましたが、午後には工科大学とアジズ・スーパーマーケットからの行進が加わり、抗議者の数はさらに増えました。チャンカルプールでの衝突では少なくとも10人が負傷しました。抗議者たちは竹や棒を持ち、自衛のために備えていますが、攻撃行為には及んでいません。 (GPT-4oによる要約)

https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/news/defying-curfew-hundreds-thousands-protesters-heading-towards-shahbagh-3669946

18:01 軍によるデモ隊サポート → 首相辞任の可能性 → 首相亡命へ

バングラデシュの首相シェイク・ハシナが、学生運動による大規模な抗議の圧力を受けて辞任する可能性があると報じられました。AFPの報道によれば、ハシナの上級顧問が辞任の可能性を示唆しています。学生運動の要求により、ハシナ首相とその内閣の辞任を求める運動が全国で展開されています。今日の午後には、数万人の人々がシャーバーグに集結しています。

https://bangla.thedailystar.net/news/bangladesh/news-603011?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR2y2b3KI08hO8KiV-h9i9MB8xniLsZ0Ijq69yzSCOm96M11fY8yX8BM5WY_aem_w19zeuYsUH0DrFGGcG49cA

バングラデシュの首相シェイク・ハシナは、辞任を求める大規模な抗議デモに直面し、首都ダッカの公式住居であるガノ・ババンを離れ、より安全な場所に避難しました。ハシナ首相は演説を録画する予定でしたが、機会が得られなかったと関係者がAFPに語りました。

https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/news/sheikh-hasina-has-left-gono-bhaban-safer-place-3669956

18:13 アワミ連盟施設襲撃→首相官邸襲撃へ

19:40 軍による暫定統治

首相が辞任し、暫定政府が設立へ:陸軍参謀総長
バングラデシュのシェイク・ハシナ首相が辞任し、暫定政府が設立されることが発表されました。陸軍参謀総長ワケル・ウズ・ザマン将軍は、全国の暴力的な抗議活動で約300人が死亡したことを受けて、この発表を行いました。将軍は、全ての殺人事件に対して正義が確保されると述べ、国民に冷静さを保つよう呼びかけました。また、主要な野党や市民社会と話し合いを行い、状況が改善されれば緊急事態宣言は不要であると述べました。

https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/news/pm-resigned-interim-govt-be-formed-army-chief-3669966

20:14 ダッカ空港が暴動隊による襲撃

ダッカ空港、午後6時から6時間閉鎖
ダッカのハズラット・シャージャラル国際空港は本日午後6時から6時間閉鎖されます。ISPRによると、空港の運営は午後4時54分から停止しています。首相シェイク・ハシナの辞任後、多くの人々が空港に入ったと報告されています

https://www.thedailystar.net/bangladesh/news/dhaka-airport-remain-shut-six-hours-6pm-3669986?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR3vQaNOLRs-Rf1ONbSoogNLiIVqJxRQQ5JzhKbdRJYh8wYlD-gZ9wZq-KA_aem_Weua6YTp_KijhDiSlqMRwg

21:11 Noska氏周辺マンションへの襲撃 → 最寄りの警察署全焼へ

2024/08/06

00:24 銀行強盗、ATM襲撃発生

01:31 暴徒による刑務所収容者全員の釈放

暴徒によるサトキラ刑務所への侵入、全受刑者を解放
本日夕方、暴徒がサトキラ地区刑務所に侵入し、全受刑者を解放しました。目撃者と現地のジャーナリストによると、約数百人が午後6時30分頃に刑務所に入り、主要な入り口の鍵を壊して中に入りました。その後、すべての鍵を壊して受刑者を解放し、照明を消しました。ザ・デイリー・スターは地区刑務所の副署長や看守と連絡が取れていません。

https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/crime-justice/news/criminals-break-satkhira-jail-release-all-inmates-eyewitnesses-3670161

01:41 無謀な外出禁止令の発令

ダッカ、今夜から6時間の外出禁止令:明日からオフィスと工場再開
今夜真夜中から明朝6時まで、ダッカで外出禁止令が施行されるとISPRが発表しました。これに伴い、すべての政府機関、準政府機関、自律機関、準自律機関、民間企業および工場は明日朝から再開されます。この外出禁止令は、最近の暴力的抗議活動と混乱を受けたものです。ISPRは国民に冷静さを保つよう呼びかけています。

https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/news/6hr-curfew-midnight-offices-factories-everything-open-tomorrow-ispr-3670176

背景: バングラデシュ3大政治勢力

ジャマーアテ・イスラーミー(バングラデシュ)
バングラデシュの独立と共に設立。しかし前身のその前身であるジャマーアテ・イスラーミー(パキスタン)がパキスタン軍の作戦に協力し、ベンガル民族主義者や解放派知識人に対する弾圧や粛清に非常に深く関わっていたため [14]、新政府は同党の政治参加を禁止。しかし1975年の軍事クーデターによって成立したジアウル・ラフマン政権下で政治参加を認められたものの、2010年にバングラデシュ独立時の戦争犯罪を国際犯罪法廷に起訴。2013年8月1日、バングラデシュ最高裁は政党としての登録を違法とし、国政選挙への参加資格をはく奪する判決を下した。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%86%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%BC

アワミ連盟(アワミれんめい, BPL: Bangadesh People's League)
バングラデシュの主要な政党。現在はイスラム協会バングラデシュ民族主義党と並んでバングラデシュの三大政党のひとつ。政策中道左派的で、また親インド的といわれる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%83%9F%E9%80%A3%E7%9B%9F

バングラデシュ民族主義党(バングラデシュみんぞくしゅぎとう, BNP: Bangladesh Nationalist Party)は、バングラデシュの主要政党のひとつ。バングラデシュ国民党とも邦訳される。民族主義右派。前の政権党。軍人や旧ムスリム連盟系政治家、軍政支持に偏向したアワミ連盟左派政党の一部指導者が集まった官製政党である[4]

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%87%E3%82%B7%E3%83%A5%E6%B0%91%E6%97%8F%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E5%85%9A

まとめ

・2024/08/03~08/05にかけて学生デモに起因した一連の暴動により、シェイク・ハシナ首相はインドへ亡命し暫定政府が設立される流れに。本発表は陸軍参謀総長ワケル・ウズ・ザマン将軍による。
・軍は全国の暴力的な抗議活動で約300人が死亡と発表しているが、警察署、収容所、銀行等様々な施設への襲撃が見られ、さらなる被害拡大が懸念される。
・2024/8/6に夜間外出令が出ているが、ダッカを中心としたバングラデシュの今後は非常に不透明。学生デモという一部市民による行動は果たしてバングラデシュ国民全体総意ではないと想像はできるが、素人としてはさらなる情報の分析が必要と考える。また、Noska氏ならびにご家族が無事であることを切に願う。

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