幼少期③

同じクラスで、たまたま同じ地区から来ているということで、よく遊んでいた友達「Y」がいた。
今思うと、すぐメソメソする私によく付き合っていたものだなと思う。
でも私はYから結構きついことを言われていた。
それこそ口調や雰囲気は覚えていて、どんな内容だったかまでは覚えていないのだけど。

当時は親や先生に
「誰かからきつく言われた」
と相談というか、チクったことがあったかもしれない。
でも、 共感された記憶がない。
それとも、共感された記憶だけ消えてる?
今となっては、相手だけが悪いのでは無かったというのが分かる。
分からないのは、
過去の相談して親や先生に言われた言葉が、真実なのか、私の思い込みなのか・・。

親には友達について相談すると、大抵怒られていた。
「エナツが悪かったんじゃないの?」という雰囲気で問い詰められる。
まず表情と言葉と声色がキツイ。
それで萎縮され、状況に耐えきれず、自分が悪いという結末にするしかないと思い、何も言い返せなくなる。
Yに対してもそう。
同じ地区、いずれ同じ小学校に通う。仲良くしなきゃ、優しくしなきゃ。
その思い込みが、私の中の世界を狭めるきっかけになったとは思う。

対人関係に疲れ、一人になりたい一方、自分にとってキツイことを言われても、私はずっと誰かと一緒にいたかった。
露骨な仲間外れとかは無かったけど、私の友達に対する行動は、私の親から見ると少し問題があったみたいで。
それは大人になってから、とあるきっかけで知ることになる。

つづく。

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