幼少期①

私は、ごく普通の家庭に生まれたと思う。
父、母、兄、妹、私。同じ地区に父方の祖父、祖母、曽祖母が住んでいた。
 
私は物心ついた時から
「おとなしい性格だ」
と周囲から言われていた。
褒めるような言い方じゃなく、
「もう少し明るい性格だったらなあ」
というニュアンスで言われていた。

自分の思い込みで、周囲の人はそういう意味で言わなかったのかもしれない。
でもここでは、私が感じたことを正直に記していきたいと思う。
私は上記のように感じたのだった。
 
その一方で、わがままな性格でもあったと思う。
買い物へついていけば、お菓子やおもちゃをねだり、
(スーパーに売ってある小さいおもちゃは頻繁に買ってもらっていた!)
 
このおとなしいけれどわがままな部分もある私は、4歳(5歳になる年)で、幼稚園へ通うことになる。
同じ組の友達に、何か少しでもキツイことを言われたら泣く。
先生にちょっと叱られたら泣く。
「それぐらいで泣くな」と親に言われまた泣く。
トイレを我慢してしまいお漏らしすることが多かった。

私は、思っていることをうまく伝えられない少女であり、ある意味相手の気持ちを考えられない泣き虫な少女だったのだ。


つづく。


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