君と、寿司と、
私と近所の友人がよく遊んでいる、大学時代のサークルの後輩の結婚式があった。
挙式がはじまるのでチャペルに移動してください、と言われ、意気揚々と先陣を切って移動したら、もう席が8割方埋まっていて驚いた。
両家とも、親戚がかなり多く集まっているようだった。
後輩は、いつもにこにこしていて、しっかりしていて、どんなに疲れていてもそんな様子は見せない、周りをよく見てさりげない気遣いができる女の子。どうやったらこんなハイパーいい子に育つの?と前々から思っていたけれど、たくさんの親戚から、たくさんたくさん愛を受け取って育ってきたからなのだろうな、と、式を見て合点がいった。
後輩はハイパーお酒が強いのだけれど、それは母譲りなのだと前に聞いていた。お見送りのときお母様に「よく娘と飲みに行ってくださる先輩ですよね、ありがとうございます」と声をかけていただき「こちらこそありがとうございます。お母様のお噂もかねがね」と返すと「今度御手合わせ願います」と微笑まれてしまった。どうしよう。
二次会をサークルの先輩後輩でやっていると、主役の後輩が顔を出してくれた。来て早々、shioさん飲みましょうと微笑まれ、クライナーの小瓶を握らされた。あの母にしてこの娘あり……。
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翌日。
昨日は終電間際までたくさんお酒をのんだけれど、帰りの電車でミネラル麦茶をガブ飲みしていたので二日酔いにはならずにすんだ。
遅めに起きて、朝昼ごはんにプチギフトでいただいたお茶漬けを食べて、引き出物を開けたり片付けたりなんだりしていると近所の友人が遊びにきた。ジャージみたいな服できた。うちでくつろぐことにあまりに慣れている。そのほうが私もラクだから全然よいけど。
ふたりでベッドに寝転がり、昨日の写真を見返して余韻に浸ったり、YouTubeをみたり、それぞれ漫画を読んでだりしているともう夕方で、出前でお寿司をとった。銀のさら。銀のさら、ネタがしっかり大きめで美味しくてかなり好き。ネトフリに最近入った水曜どうでしょうを観ながら食べた。
近所の友人と過ごす時間のなかでも、日曜夜にうちでテレビを観ながらご飯を食べている時間がいちばん好きかもしれない。憂鬱になりがちな日曜夜も、君と寿司があれば大丈夫そうかも。
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