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着物は俳句と似てる!HSS型HSP+ACスナックママの人生ブログ

こんにちは。
今日、着物デザイナー斉藤上太郎(ブランド名は JOTARO SAITO)のパーティーに行って来ました。

今日のパーティーの中で、素敵なコーディネートの方を選んで投票するという企画がありました。

※JOTARO SAITOのパーティーに出られる方々ですから、みなさん、上級者です^_^

そこで今日のブログは、着物のコーディネートについて。

※普通のよくあるコーディネート論ではないと思いますよ〜。
そして私は俳句の専門家でも着物の専門家でもないでーす。


前回の記事で書いたように、着物を「脱個性!決められた衣装」と捉える人は、コーディネートを楽しむこともなく、与えられた着物一式を、制服のように着るだけなのでしょうけど、

せっかく、滅多に着ない着物を着るチャンスだったり、高い買い物だったりするのであれば、

着物と帯を合わせて満足するのではなく、

ルールの中でコーディネートの中に個性を表現しましょう!  と、思うのよ。


洋服は

形も素材も組み合わせも無限
ノースリーブにパンツ、長袖にスカート、と、組み合わせは無限。
さらに、靴もサンダルからブーツまで色々あるし、帽子を被ったりペンダントを付けたりと、アクセサリーも楽しめます。
バッグもショルダーでも、リュックでもいい。 

しかし、着物は

とっても不自由!

基本的には、上から 襟、着物、帯、帯揚げ、帯締め、足袋、草履。だけです。

それ以外に、上着やバッグもありますが、
上着は形も素材もほぼ決まっている羽織着物コートだし、バッグも、手に持つものに限られ、しかも着物の格に応じて、持つバッグが決まっていますから、なかなか不自由です。 


さらに、もっと不自由な着物ルールがあります。
※普通の呉服屋さんでは!

ルール①「季節」

季節を少し先取りした柄を纏いましょうって言われます。…※普通の呉服屋さんでは!

・色や柄

春は薄いピンクに桜。夏は水色に露草とかトンボ。秋は菊や紅葉。冬は黒に雪輪と椿とか。…※普通の呉服屋さんでは!

・時期

10月から5月までが(あわせ)。
6月と9月が(ひとえ)といって裏地のない仕立てのもの。
7月8月は夏専用の、絽や紗という透けた生地の着物。襟も絽の襟を使う。…※普通の呉服屋さんでは!

ルール②「着て行くところ」

柄付けなどにより、訪問着、付け下げ、小紋、という風に格付けがあり、着物によって来ていけるところが決まっています。…※普通の呉服屋さんでは!

また、染めか織りかで格が違い、織りの着物は結婚式には着て行ってはいけないと言われています。…※普通の呉服屋さんでは!

ルール③「年齢」  

「赤は若い人」「鞠(まり)の柄は若い人向け」とか。…※普通の呉服屋さんでは!

ルール④組み合わせ」

染めの着物には織りの帯。
織りの着物には染めの帯。

という組み合わせの原則があります。…※普通の呉服屋さんでは!


でも、正直、私はこの①〜④は、よーく理解した上で
「守っていません。」

なぜなら、私は普通ではないからです。
正統派の着物好きですが、

あくまでも、ルールを完全に理解し、リスペクトした上で、あえて破っています。

知ってて破るのと、ルールを知らないでおかしなコーディネートをしてるのとは、見てわかりますからね。

※最近、着物にブーツとか、ブラウスを中に着るとか、帯の代わりにベルトをするとかいう和洋折衷コーデも流行ってますが、私はそれは、着物のコーディネートとは言わないと思っています。
今回のコーディネート論とは、次元が別になるので、対象にしていません。


そんな縛りのある着物で、オシャレをするのって、

着物のコーディネートは俳句や川柳に似てると思ったんです!

俳句は5・7・5の17音で、季語を入れて自然のものを詠む。切れ字を用いる。

川柳は5・7・5の17音で、季語はなくて良い。口語体で、人間や世間の風刺。

俳句や川柳の魅力は、ルール内の17音で、色んなことを表現するところですよね。
文字数自由!じゃ、まったく面白くないですよね。

決められたアイテムと形の中で自分を表現する着物のコーディネートってこれに似てるなあと思ったんです。


初心者の俳句と上級者の俳句の違い

同じ17字なのに、上級者と初心者ではセンスの違いがありますよね。

ただ季節を入れた17字を作ればいいのは初心者。

上級者は、野暮ったくならないためにあちこちに工夫をし、1文字にセンスを散りばめますよね。
題材の角度とか。
どれだけ情景や気持ちを込められるか。
語彙の持つ世界観の広げ方とか。

1文字も無駄にしない。
1文字にも工夫をする。
リズム感を大切にする

そうすることで、同じ17字なのに、深かったり広かったりするんですよね。

川柳は季語もなく、世の中を風刺したりするものですが、それも同じ、センスですよね。

着物もそうだと思うんですよね。

決められたパーツやルールの中で、季節を取り入れながら、どれだけ表現できるか。

…だと思うんです。

一文字も無駄にしないのと同じように、すべてのパーツにちゃんとこだわる。
センスを散りばめる。
リズム感を出す。
季節感を出す。

呉服屋さんの勧められるままに買った着物を、制服のように着るのはもったいない。

ルールがあっても、表現は無限だし、むしろルールがあるから楽しめる。


俳句を作ってみるような感覚で、

自分の感じたものをコーディネートに入れてみましょう。

細かいところにこだわって、
1センチを大事に、
野暮ったくしない、
どの部分も無駄にしない。

↑↑これが上級者になるコツ


どうやって??

は、また今度。^_^


60年間進化しない着物ルールについての記事も読んでみて↓







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