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HSPという言葉に出会うまでの私①中学独特の空気感

私は今28歳。

これまで、ずっと浮いたり沈んだりを繰り返してきた。

中でも一昨年、今までにない苦しみを経験し、そのとき「HSP」という概念を知った。

この概念のおかげで、随分と自分を理解しやすくなった。

でも、まだまだ沈んでしまう時もある。
そんな時にこれまでの自分を振り返り、自分を客観的に肯定するためにこの記事を書こうと思う。

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中学独特の空気感

中学1年生のとき、教室に行けなくなった。

小学校とは違い、中学では女子の中に「グループ」というものができて、集団の空気というものが漂うようになった。

「よくわからないけど、みんなでトイレ一緒に行くって言うし、仲間外れは怖いから一緒に行かなきゃ。」
「全然興味のないキャラクターだけど、みんな可愛いって言うから、可愛い!って言わなきゃ…!」

意味のわからないことでも、みんなの真似して頑張っていた。

異性がそれぞれを意識して、「女子」「男子」というカテゴリーがはっきりしたのもこの頃だった。

もう小学校の時のように、みんな混ぜこぜでドッチボールもしないし、腕相撲もしない。

それに、ちょっと特徴のある女子を見つけると、男子はあだ名を付けて陰でイジる。

机を合わせて給食を食べる時、「綺麗に食べないと、向き合って食べてる男子に何か思われるかも」とかなり緊張しながら食べていて、食べ終わる頃には肩がガチガチに痛くなった。

空気にそぐわない言動をとると、「あの子空気読めないよね」と異物のように扱われる。
そんな雰囲気が怖くて、いつも集団のノリについていくことや、明るいキャラで面白いと思われることに必死だった。

そんな日々を繰り返しているうちに
「あの子今こっちチラチラみて話してた…ヒソヒソ話されてないかな…」
「今この子が言ったこと、よく聞こえなかったけど私への悪口に聞こえた…」
と、多分実際に起こっていないことまで感じ始めるようになった。

喉が詰まるような感覚になったり、体に空気が溜まってお腹が痛くなっておならが沢山出て、でもそれを我慢しようとするから尚更辛くなって…
と、身体にも症状が出た。
沢山病院にも行った。

みんな楽しそうなのに、上手く溶け込めない自分を疑って、そのうち本当の自分がわからなくなって、もう苦しくて苦しくてしょうがなかった。

そしてある夜、私は家で涙が止まらなくなった。
(顔色は真っ青だったらしい…。)

母に学校で感じていることを話すと、
「逃げるのは決して悪いことじゃない。少しお休みする?」
と提案してくれた。

私は「もう学校行きたくない」とわんわん泣いた。

そして私は教室に行かなくなった。


今振り返ると、私はただ大多数に当てはまらない少数派の感性を持っていただけだったんだろうなあ、と思う。

(次回に続く)


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