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噛みぐせを防ぐ効果的な攻略法【行動学からのアプローチ】ペット・ウェルビーイングへの新たな道

ペット・ウェルビーイング

ANKケアラーがお話しする《ペット・ウェルビーイングへの新たな道》、今回は《噛みぐせを防ぐ効果的な攻略法》についてお話しさせていただきます。
何か一つでも、ペットとの暮らしを豊かにするヒントとしていただけたなら幸いです。


犬が噛み付く理由

家具や人に噛み付く行動は、特に初期段階は子犬に見られ、遊びや探索行動の中で噛むことを学んでいき、その段階で適切に対処をしていくことで、噛みぐせを防止することが可能です。
また、成犬となってからクセを克服することは、学習の上書きを行う時間と根気が必要ですが、粘り強く取り組むことで改善も十分に期待できます。
噛み付き行動は、《適切なリレーションシップ》に影響を与えることがあるので、飼い主は《行動原理と訓練法》をよく理解しておくことが大切になってきます。
それでは、なぜ犬が噛み付き行動をするのかを、先ずは行動学の視点を元に考えてみましょう。

行動学的視点

1. 歯が生える時期
子犬が歯が生える時期(ティーシング)は幼児と同様、何かに噛み付くことで歯茎の痛みを和らげ、適度な快楽が生じます。

2. 探求行動
犬は新しいものを口で探ります。口は彼らにとって手のような役割を果たし、一部の犬や特に子犬では噛み付く行動は探求行動の一部となることもあります。

3. 遊びや興奮
遊びの中で噛むことは犬にとって自然な行動です。しかし、興奮しすぎると制御が効かずに噛みつくことがあります。

4. 不安やストレス
犬がストレスを感じているときや不安を感じる環境にいるときには、噛むことでストレスを発散しようとすることがあります。

5. 社会化不足
子犬の時期に他の犬や人と十分に交流できなかった場合、噛むことでコミュニケーションを取ろうとすることがあります。これは社会化の一環とも言えます。

6. 痛みや病気
歯痛や体の痛み、病気による不快感から逃れるために噛むことがあります。

7. 指示の理解不足
飼い主の指示や禁止の意味を理解できない場合、噛む行動を止められないことがあります。

噛みぐせを改善する攻略法

原因や環境、その子の性格によって対処法は様々ありますが、先ずは《基本的な対処法のセオリー》を知っておくことが大切です。
それでは、それら《噛みぐせ改善の攻略法》の一部を見てみましょう。

噛みぐせを防ぐ方法

1. 噛む対象の選択を教える
犬には何を噛むことが許され、何を噛んではいけないのかを明確に教える必要があります。適切な噛み物(例えば、犬用のおもちゃや骨)を提供し、それ以外のもの(例えば、家具や人の手)を噛んだときは、厳しく叱るか、注意をそらすようにしましょう。

2. "ノー"というコマンドを教える
犬が不適切なものを噛もうとしたとき、"ノー"という言葉で止める訓練を行います。これにより、犬は"ノー"が禁止の意味であることを学びます。"ノー"を教える方法としては、散歩やお座りなど、基本的なしつけ訓練の中で明確に伝える機会を設けることが大切です。

3. 口元に触れる訓練
犬が人の手に噛みつかないように、小さい頃から口元に触れる訓練を行います。これにより、犬は人の手が威嚇や攻撃の意味ではないことを理解します。

4. 適切な強さで噛むことを教える
犬が人や他の犬を傷つけないように、適切な強さで噛むことを教えることも重要です。これは、犬と遊びながら行うことができます。犬が強く噛んだときは、「痛い!」と大げさに叫んで驚かせ、その後すぐに遊びを中断します。これを繰り返すことで、犬は人が痛がると遊びが終わることを学ぶでしょう。

5. プロのトレーナーや獣医と相談する
犬の噛み癖が改善しない場合や、噛むことで周囲の人や他の犬に危険を及ぼす可能性がある場合は、プロのトレーナーや獣医に相談することを検討しましょう。プロは犬の行動を正確に評価し、最適な訓練法や治療法を提案できます。

噛みぐせ防止は基本的なしつけから

海外では犬の飼育に資格が必要な場合もあります。自分での訓練が難しいと思ったら、しっかりとプロのトレーナーから指南してもらうことも大切です。

ここで紹介した噛みぐせ改善の攻略法は、テクニックとしてはほんの一部ですが、行動学的な視点を理解し、適切な訓練を行うことでわんちゃんの噛みぐせは解決できます。

このような方法を取り入れ、愛犬との時間をより楽しく有意義に過ごしましょう。

ANKでは、これからもペットに役立つ情報をお届けしていきます。お楽しみに!

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