はじまり2 2006年起きた出来事

前回の話のなかで
過去私の遭遇した巨大な光の話をしました。

あの時 あの圧倒的な眩い光に触れたことで、
私のなかには 確固たるものが うまれてました。

すべては 一元性であること

すべては ひとつであること

私たちが 本当に求めている  満たしてくれるものとはなにか

それを体感したとき 

争い という観念は 消え去るということ


だけど・・・・だからといって
それを体感したからとて・・・

なんの力も実力も知識も経験も人脈もない私に
なにかできるわけはなく
表現できるわけでもなく
言葉にできるわけでもなく

再び強く思い出したところで 
再び強く疑問を抱いたことろで

ただイタズラに時間は過ぎ なにも答えなど出せないままでした



そんな状態で1ヶ月が さらに過ぎていました。

答えはみえないままに、あきらかな体の変化だけが起きはじめ
微妙な思考の混乱に 私は襲われはじめました。


この頃ははお肉が食べられない、 
を通り越し
全くに近い程なにも食べることができなくなっていたのです。

食欲・・お腹が減るという現象が全くなく、
無理に食べようとしても、
どうしても口に入れることができないのです。


そんな状態で1ヶ月が過ぎていました。


私は強引に
”妊娠したのだろう”
と自分を納得させていました。 

しかし過去2度の妊娠時とは異なり
吐き気や怠さはなく、
むしろ日を追うごとに 軽くなる身体。


空腹感もわかない。 


しかも

食事を摂ってないのに お通じだけはいい・・・という変な状態。

同時に並行して感じる


身体のなかの、徐々に強まってゆく 恍惚とした金色の輝き。

 

それから・・・新たな特徴のひとつとして


自分が知らないことに 次々を理解が生じてゆく・・・という


妙な現象が 追加して起きるようになってゆきました。


たとえば断食。
私は断食なんてまったく 興味も知識もなにもない人間でした。


それが自分の状況に合わせ、どんどんと閃きの形で理解できてゆくのです。


それは、自分のなかからどんどん溢れ出る 知恵の種ような感覚でした。

臭覚も敏感になりました。

これまで感じたことのなかった匂いに襲われ

結果多くのものを 私を遠ざけなくてはなりませんでした。


また、すべては自分が招いたことであったんだ・・・という感覚が芽生えました。


これは、理屈でどうの・・・というより、突然理解していた、というような現象でした。


でもそれは、まだおぼろげで不安定な感覚でした。

プラス、いろんなことがみえるようになっていました。
ここでのみえるとは
物理的な、霊的なにかがという類のものではなりません。


なんていうかな・・・、本質、とでもいうのかな。


これもはっきりとした理解という形で現れてきました。


結果、外側的な要因に惑わされること=形へのこだわりがなくなってゆきました。
 
 
ほかにも、たくさんの変化がありました。


まず、恐ろしいくらいのスピードで、あらゆるものへの執着が消えてゆきました。

これを、なんと書けばいいのかよくわかりません。


執着が消える=嫌いになる/どうでもよくなる/愛情が消える

ではありません。

ただ、執着がことごとく消えてゆくのです。

執着が消えてゆくと、今まで感じていた人間関係に対するもろもろの感情も自然と消え失せてゆきました。


あれほど悩んでいたことが、


あれほど自分を苦しめていたものが、


執着が消えるとなぜ悩んでいたのか・苦しかったのかすらわからなくなってしまいます。

それどころか、こともあろうか愛おしさにも似た想いが自分を襲うのです。

これは、すべてに対しての感情となって現れてきました。


なんというか・・・「私」が消えてゆくのです。


今まで感じていた「私と貴方」「私と私」へと変貌してゆくのです。

すべてを隔てるものはなく、そして愛おしさにも似た想いとなり感じてゆく。

失う恐さもなくなってゆきます。


失う恐さがなくなってゆくと、自由が変わりにやってきました。

また「疑」の多くも消えてゆきました。
そして変わりに、とてつもなく強い「真」が現れるようになりました。


その「真」は、私に決定的なことをみせてくれました。

それはとてつもない引力と持ち、奥底から湧き上がる歓喜を

私に与えるものでした。


そこにも理屈はありません。


磁石にたとえると近いかな。

ごく自然的に、ただ強烈に惹かれるという感覚です。


そしてそこに近くなればなるほど、執着はさらに消えてゆきました。

次々と消滅してゆく執着と日増しに強くなる「真」への引力に、

なにが起きているのかもわからず、

自分が何処に向かっているのかもわからず、


自分に起きていることを どうすることもできず

さらに日々は過ぎていました。


急速に消滅してゆく、執着は

やがて私のにまでやってきました。
そして家族の存在にも。

勘違いしないでほしいのは、これは

執着が消える=どうでもいい・絆、愛情が消える

ということではありません。それは全く違います。

ただ、執着が消えるのです。

この時私は、本気で戸惑いました。


わずかに残る執着を必死に掴み、本気で戸惑いました。

なぜならば、執着がなくなるなんてことは初めての経験であり、

執着が消滅してしまったその先が、私には見当もつかなかったからです。


ただはっきりわかっていたのは、”今までとは同じ生き方(自分)はできない”ということでした。


だから、戸惑いました。


失う怖さがないということに、最後は怖さを感じました。


でも、微かに残る執着を必死で掴んでいることも危うくなった頃。

頭のなかに響くように 声が 現れたのです。 

美しき場所へ行こうとするのではなく
澄んだ環境で行うのではなく

混在しているその場所で 混在しているその環境で
自らの力で自分を磨いてゆきなさい
 
美しき場所へ向かうではなく 今自分の居るその場所に 引き寄せるのです
たとえそれがどんなに時間が掛かることでも 難しく思えようとも
見失わないという意思の元に
 



翌日から、食欲が少しずつですが湧くようになってゆきました。


同時に、この場所・子供に対する執着もまた少しずつ戻ってゆきました。

とはいえ、完全に戻ることはありません。


これらの状況が起きるその前の自分に戻ることは、もうありませんでした。 

結局なんだったのか・・・ その後私の日常は 特に変化もなく
また過ぎてゆきました

1日を送り また翌日からいつもの1日を送り、 
その翌日もまたいつもの1日を……

朝起きて、子供達を園に連れてゆき、そして掃除をして・・・


が、その日の朝はちょっと違ってました。


掃除機片手にしていた私に 突然とある感覚が襲ってきたのです。


目の前の霧が 一気に晴れた感覚が

巨大ハンマーで殴られたかのような衝撃が 

疑う余地のない確信が

・・・

確信

なぜ確信したのか?。


これまた言葉にするのは、とても難しいです。


なぜならば、それは最初から確信という感覚でやってきたから。


疑う隙は一瞬もないものを前にして、疑うことはできません。


だって、疑うがそこに存在していないから・・・。



「自分がみていた世界は曇っていた」


そんなこと 想像すらしたことがありませんでした。

だって曇っていた世界しか 知らなかったんだもん

知るわけがない


それが突然一気に 晴れ渡ってしまったのです

ハンマーで殴られる以上の衝撃だったかもしれません/笑


雲が消えクリアになって映る世界は、

今までの世界を
とても精妙にできたからくり人形
として見せてきました。

映画マトリックスが、そこにはありました。

まさにこの世界は 現象は・・・マトリックス・・

それに気づいたと同時に「映画マトリックス」への理解が今度はあらわれ。

バラバラだったパズルピースが 一気に組み合わさってゆく

 ものすごいスピードで ものすごい膨大なデータが

 自分のなかで 理解という処理で行われていく・・・


映画マトリックスのスミスは 自我(エゴ)。

ただ、・・・スミスは自我という形だけでの理解ではありませんでした。

この世界のからくりに気づいた途端 目には見えない自分へ向けられた多くの視線が現れたのです

四方八方から無数に向けられる
私の陥ったこの状態を好ましくなく思っていない視線。

狙われていることはすぐにわかりました。

頭のなかでは、いろんなことが高速回転していました。
 



そんな感覚のなか また異なる感覚がおそい

私は慌ててベランダに出ました。

空を見ました。 

今まで感じたことのない、とても賑やかな動きを、空に感じたからです。


空を賑やかに感じるだなんて、この時が初めてです。


ベランダに出た私は、信じられない想いでただただボーゼンと空を仰ぎました。 

空には一面、巨大な精霊たちが、その他あらゆる存在が
空を舞い音楽を奏で一大イベントが開かれているかのように喜びあっていて、 
バカみたいだけれども、 オオバカみたいだけれども

何度確認しても何度見ても、 
私が目覚めたと、喜んで舞っていたのです。

それは一日中続き、 
私はイカれてしまったか極度のナルシストになったのだと思いながら、 
鳴り止まないお祭り騒ぎに一生懸命耳を塞いでいました。 


家族にも誰にも言えず 

自分が精神疾患者になってしまったのかと震えていました。


「元に戻れ!」 と願いながら 通常状態を装いました。

でも無情にも 夜になっても 翌日になっても それらは消えることなく

消えるどころか

さらに追い打ちをかけるかのように


今度は


突然

「まだ気づいていない。
まだちゃんとみてない。思い出せ!」 


という怒りにも似た感情を含んだ声が 響いてきたのです。


その声は
音のない 
でも確かな
体中に響いてくるかのような
声でした。

大混乱と大パニックが わたしのなかで グルングルンと起きました


つづく


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