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『 であったこと』 制作日記 vol.24

2020.2.18

この芝居に参考文献があるとしたら、次の3冊ってことになるんだろう。制作時期に読んでいたから少なからず影響が出ているはず。観劇後に読んでもらうと少しリンクする部分があるかもしれないので書いておく。

「動物になって生きてみた(チャールズフォスター)河出書房新社」
「あわいゆくころ―陸前高田、震災後を生きる(瀬尾夏美)晶文社」
「今日は誰にも愛されたかった(谷川俊太郎他)ナナロク社」

今日も今日とて戦いのシーン。
優大さんが、みんな個々で動きを考えている時に「これじゃおもしろくないしなあ…」と独り言をもらしていた。「おもしろくない」って、なんで思う(わかる)んだろうなあ、と考える。私たちは既視感がある動きを「おもしろくない」と思っているのか?それとも、驚きがない動きにおもしろみを感じないんだろうか。

上演時間が50分で収まるのか不安になってきた。こうした共同制作で難しいのは、脚本時点で考えていることと出来上がったものが随分違う、ということが多発することだ。現時点で一回も最初から最後まで通していないので…時間内に収まらない気がしている。

最近稽古場で悩む時間が多くて本当に自分が嫌になる。でも早い段階でなるべく役者に「どう思う?」と聞くようにしている。といっても、最近はそれ自体が自問自答形式の延長なのではと思い始めてきた。演出が答えを誘導するのは「演出」なのか?それともただの「わがまま」か?
全体に「今週中に動きを最後までつけて、来週通しと稽古を織り交ぜます」と報告した。

執筆:私道かぴ
撮影:北川啓太

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