セクハラ問題における世代間格差(ミレニアルズの価値観)

セクハラ問題の捉え方に、世代間の格差があるように思えてならない。女性 vs 男性 という2極構造だけでなく、そこには世代間による捉え方の違いも存在するのではないかと思う。

上の世代の女性にも一定の責任があるのでは。  

1986年の男女雇用機会均等法など圧倒的に男性比率が高い社会の中で、上の世代の女性たちが道を切り拓いてきたその功績は大きい。一方で、「女性であることを武器に」 してキャリアを築いてきた上の世代の女性が一定数存在する。 事実、過去に上の世代(主に40代以上)の先輩女性から 「あの経営者とホテルに行ってキャリアを勝ち取った。」というようなことを誇らしげにうたい、下の後輩女性に伝えている場面を何度か経験したことがある。 単純に男性が悪いという2極構造的な論点ではなく、世代が作り上げてきた縦の価値観差が大きなバックグラウンドになっているように思えてならない。 

ミレニアル世代は、女性の権利よりも多様性を重んじる

一方、小さい頃から多様性に慣れ親しんでいるミレニアル世代が、理想とするパワーシフトとは、男性・女性という2極構造では十分ではなく、LGBTや障害者、外国人など多様なセクターの権利へのパワーシフトを掲げる。 

今回のセクハラ問題において、今後企業の制度や風土改革が進む時、女性に対するパワーシフトだけでなく、 同時にLGBTへの寛容な受け入れ、障害者雇用の促進、外国籍人材の採用などを通じて、ジェンダーレス、エイジレスな多様性を持った企業改革が進んでいけば良いなと思う。 本質的なダイバーシティの推進に取り組む企業こそが、優秀なミレニアル世代の人材確保や活躍につながるだろう。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO29983960Y8A420C1MM8000/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?