越南紀行2018 ホイアン微熱日記 #03 ランタン通りの夜と朝
闇に浮かぶ色とりどりの灯かり。
川沿いの道の一本奥、ふらふらと歩いていけば、そこはランタン通り。
みな幸せそうに笑っている。
夜のランタン通りへ
異界にきた。そんな感じのランタン通り。
恨みつらみも、後悔も切なさも。
全部この灯りに吸い込まれていけばいい。
この街に恋をした。
微熱にうなされながら、いき交う人波を眺める。
ひとつひとつの顔。どこからどうやって来たのか知らない。
ここを通ったまだ見ぬ誰かの残像を探す。
化粧を落とした朝の顔
朝の光が好きだ。
化粧を落とした顔の、シミもシワもつまびらかにする。
夜の続きが覚めるとき。ランタン通りの朝は、つわものどもの夢のあと。
昨夜、妖しく光っていたランタンにほころびを見つけて、すっぴんを見られたときの気恥ずかしさを思う。
残酷で、でもきっと新しいはじまりで。
ランタン通りにある、お料理がおいしいと評判のレストラン。
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