小惑星『ペイン化粧品』にて
ある作家が人間種は滅んだ方が良いと何度目かの確信を得たのは7時のことだった。
作家が小惑星「ペイン化粧品」に移住してから半年近く経過した矢先、フラッシュバックした記憶が作家を苛み始めた。
このようなことは移住してから稀に起き、その度に作家は煩わされた。
しかし、元いた場所よりははるかにマシだと思い、それを耐えていた。
作家は以前、小惑星「ペイン化粧品」から遥かに離れた地球という惑星の原住民だったがある時を境に住民であり続けることが困難になった。
理由は星の数ほど存在したが一