見出し画像

知らない人と話す:Anizine

今日乗ったタクシードライバーは30代前半くらいの若い人だったが、ネームプレートに書かれた有効期限が9月3日。これは誕生日の翌月だと知っていたので、「8月3日、あさってが誕生日ですね。おめでとうございます」と話した。その人は「そんなことを言われるのは初めてだ」と言った。お釣りを取っておいてもらい、缶コーヒーでも飲んでくれれば、と言っておいた。サービス業というのは過酷だけど、サービスを受ける側にだってできることはある。

お互いにひとりの人間として接したいのだが、時々まったくやる気のないコンビニのバイト君がいたりして凹む。「俺は起業したいんだ」くらいのことを考えているとしたらコンビニのバイトなんかつまんないのかもしれないけど、売れなかった頃の爆笑問題の田中さんみたいにそこで自分ができることをテキパキやれる人は、他のことをしても成功できるはず。当時の田中さんはあまりにもコンビニのバイトを真面目にやりすぎて、「このままではコンビニのプロになってしまう」と太田光代さんがやめさせたという話がある。

俺はできるだけ毎日、知らない人と会話することを心がけているんだけど、若い頃にはなかなかできなかった。おっさんは誰にでも平気で話しかけるから無神経だなあと思っていた。でも立派なおっさんになってみると本当に平気になる。おばちゃんもそうだと思う。

しかしこんなこともある。

ここから先は

74字 / 1画像

Anizine

¥500 / 月

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。