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夢の話をするな:Anizine

世の中で一番つまらないのが「夢の話」だということはよく知られている。お前が寝ている間に見た物語なんて何も興味ないよ、と。

というわけで、昨日の夢と、さっき見た夢の話をしますね。二本立ての暴挙です。普段なぜ俺が夢の話をしないかというと、あまり寝ていないからです。昨日と今日は人並みに寝たので備蓄されていた夢が噴出したんでしょう。写真家であることが関係しているのかは定かではないですが、俺の夢はかなりリアルだと思います。まずは昨日の夜の夢から。

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俺は南米、コロンビアのような場所に仕事で行っています。帰国のためにホテルを出て空港に向かうんですがフロントの不手際でチェックアウトに手間取り、空港に着いたときにはもう搭乗が締め切られていました。行ったこともないコロンビアのホテル、道に落ちているゴミ、タクシーの社内、空港カウンター、どれも再現して絵に描けるくらいリアルで細かい設定がされていました。翌日の便の手配をしてまたホテルに戻るとさっきのフロントの男が真っ青な顔で「お前、大丈夫だったのか」と言ってハグしてきます。こどもの頃におじさんたちが使っていたポマードみたいな香りがしました。

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Anizine

¥500 / 月

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。