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白いグローブと、性:博士の普通の愛情
本来はパーソナルな「性についての話」は注意深くしなければならないと思っています。特にネットでは表現の過激さの垣根が低くなっているし、それゆえのトラブルも多いからです。
先日、あるコンテンツを作っている女性と話しました。
「『サブリミナルではあっても、女性はどこかで性を売り物にしている』って言われたの。どう思う」
ジェンダーの問題とは切り離して、男性の性は女性と比較してそれほど多くの需要がないことについて僕もずっと考えていました。
「『需要』の多い女性は、手っ取り早く性を匂わせておけば注目を集めるのは簡単だ、と思われてるのよ。頭にくるけど」
なるほど、と思ったのは「サブリミナル」という言葉です。直接的ではなく、「そういう目で見れば性的に感じる人もいるかもしれませんね。私は関知しませんけど」というエクスキューズつきの表現。これをサブリミナル表現として「サブリミナルに」やっている人もいます。無意識に無意識を演じているという二重構造ですね。複雑ですが。
極端な話をしてしまうと、女性がパーティで注目を集めたいなら全裸で来ればいいのです。しかしそれは最後の手段だから誰もしませんよね。ここに0から100のグラデーションがあります。ソーシャルメディアが面白いのは、無防備にプライベートな状況を見せていると思わせていても、実は綿密に無防備さのグラデーションをコントロールしているというところです。
「そういうのって、男は簡単に騙されるけど、同性から見たらバレバレなのよ」
多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。