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ミッドナイト・ツルッパゲ

リスナーの皆さんこんばんは。ロバート・ツルッパゲです。『ミッドナイト・ツルッパゲ』が再開されてから、私の各ソーシャルメディアのフォロワーが微妙に減っているような気がしています。毎日、馬鹿みたいな長文を読みたくないからだろうと思います。さて、最初のお便りは「議連ホール」さんからです。

ロバート、こんばんは。「議連ホール」です。4年前くらいに一度ハガキが読まれたことがあるので覚えてくれてますよね。コンビニの店員とモメた話を書いた、あの国会議員秘書です。最近すべてのことがうまくいかなくて悩んでいます。仕事も人間関係も家庭もお金も、全部です。早めの五月病かもしれません。ソーシャルメディアを眺めていても、自分以外の人たちはみんなキラキラした生活を満喫している様子なのに僕は毎日、漫画喫茶のほうの漫喫です。なんちゃって。

ロバートは悩みとかありますか。また、うまくいかないときにはどうやって気持ちを切り替えていますか。マイアミバイスください。

という「議連ホール」さんのお便りです。最初にお伝えしておきますと、毎日たくさんのお便りを紹介していますので、過去に読まれたリスナー全員のことを覚えているとは限りません。そこはご理解ください。ここにあげた画像は私のnoteのトップページで、リアクションが1000以上表示されているのがわかると思います。ときどき「あそこに書いてあるのって、私のことですか」と聞かれることがあるのですが、誰かに向けて書くことはありません。

そのときに自分が思ったことを書いているだけで、知らない人のゴシップや時事ネタなどには反応しないようにしています。ソーシャルメディアというのはバッティングセンターのようなものだといつも思っています。ひっきりなしにボールが飛んできます。それを見ているとつい打ちたくなるのでしょうが、あなたの仕事は別に「バッター」ではないはずですから、世の中で起きていることすべてに一言もの申しながら言論のバットを振らなくてもいいのです。見逃しても三振にはなりませんから。

ホールさんは自分の身近な悩みを抱えているんですよね。それなら身の回りのことを片付けていきましょう。ホールさんは議員秘書だそうですが、勝手な想像をすると「自分とは関係ない権力」に侵されてはいないでしょうか。偉い人の近くにいると自分も偉くなったようになる、あれです。自分のことを相手は覚えていると思ったり、立場の弱いコンビニの店員と揉めた、というのは、ちょっとその気配を感じます。

昔、ある仕事をした社長秘書がいました。20代後半の彼はいつも社長と行動をともにしていたのですが、配置換えがあって秘書部門を外れることになりました。出張の時、彼は受け取った新幹線のチケットを見て「あれ、僕のはグリーン車のはずですけど」と言いました。隣の席でそれを聞いていた上司は「きみは社長と一緒にいたからグリーン車に乗っていただけなんだよ」とにこやかに諭されたそうです。こういうところから改善していきましょう。

ホールさんの日々の悩みは具体的にはわかりませんが、みんな悩んでいますよ。悩みのない人なんていないでしょう。私の解決法は単純ですが別のことに意識を向けることです。違うことをしていればだいたいのことは忘れます。フィリップ・スタルクという建築家・デザイナーがいますが、古いインタビューで彼はこう言っていました。

「250くらいのプロジェクトが並行して動いているからね」

どうです。250とは言わないですが、どんどん色んなことをやりましょうよ。それが私のマイアミバイスです。ひとつの狭い範囲のことに囚われすぎると悩みは濃縮されるばかりです。

(スタッフに)
なんだよ、ホールさんって。


多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。