ローリングシャッター:写真の部屋
SONYのα9III が発表されましたが、世界初のグローバルシャッターを搭載し、撮影時に発生していた多くの欠点がクリアされたことになります。「ローリングシャッター歪み」はCMOSセンサーが受け取った情報を順番に読み出すことで起きていました。それがグローバルシャッターだと全画素を同時に読み込むのでまったく影響を受けません。
私はα 9 シリーズ、α1を使っていて、電子シャッターを使う場合でも高速読み出しのおかげで、ある程度の歪みは抑えられていました。しかし久しぶりにα7R5を買って使ってみたところ、この有様でした。スマホでも同じことを感じたことがある人はいると思いますが、これはどうしようもないことだったのです。最近はサイレントシャッターの便利さに慣れていますので、メカシャッターを使いたくない状況も多くなりました。しかしこれでは使えません。α9もα1も、メカシャッターにしたとしても少しは歪みが出ます。
今日は北陸新幹線の中からわざとこんなのを撮っていました。窓から見える防音壁のようなものですが、列車から距離が近いので電子シャッターだと、ここまでグニャグニャになります。これはこれで、なんだかわからないアートっぽさがあるんですが。さて、問題を別のところから考えてみましょう。読み出しの方法についてです。
横長の撮像素子は、多くの機種で下から上に向かって読み出しています。高速で動くものは撮像素子の一番下のラインから上まで読み出す間に動いてしまっています。ですからこのように斜めになるわけです。では、次の写真を見てください。
多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。