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100点を目指して完成できないより、70点のモノをやたらと完成させろ。

何かを成し遂げた人々は一様にこういうことを言いますね。この中で大切な部分は二つ。「完璧などない」それと「70点だと言われても凹まない」です。

作業をして完成が近づくとそれは訓練でもあるので批評する目も同時に鍛えられていきます。足りない部分が見えてくるのです。これが「出来上がらないスパイラル」です。

もうひとつの「凹まない」。これは意外と語られることのないエリア。お前は偉そうなことを言ってるけどデキは70点だな、と他人から言われるのが怖いからいつまでも作業の手を離さない。評価が怖いからという難しい問題なんですね。成し遂げている人はここらへんが豪快というか、無神経だったりします。

完璧に向けてチマチマ粘っていると、こだわって努力しているように感じられるので勘違いしやすいんですが、完成していない構想をいくら語られてもその時の評価はゼロです。70点の価値は、100点からのマイナス30点ではなく、完成していない人と比較しての「プラス70点」です。

さらにもうひとつ作れば70点が二つだから「アベレージ70点」かと言えばそうではありません。完成して提示したことで得た点数の合計である140点が評価になります。ここはとても大事ですからメモしてフロッピーに保管しておいてください。

もっと言うと、70点のモノを作った人は次に75点のモノを作れるでしょう。それを続けていると、いつしか100点に近いモノになるわけです。ルイ・マルくらいの天才なら最初から100点が取れるでしょうが、だいたいの凡才は努力するしかない。

でも時々、どうひいき目に見ても30点くらいのモノを手に、平然と完成であると言う人もいます。そういう人は元々自分の中に100点の「手の届かない高み」が存在せず、30点のモノをほめられる環境にいる人なので、何を言ってもムダです。

確固とした100点の基準を作ることはとても重要なので、できるだけいいモノをたくさん観るといいですね。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。