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8000円のタコス。FREE

「エンジョイと炎上は紙一重」という諺がありますけど、楽しさをアピールすると、批判は避けられないものです。

だからと言って頭を引っ込めて謙遜ばかりしていると世界が小さくなりますから、炎上上等の覚悟で楽しんでいただきたい。

ジョイと義務。ジョイは趣味、義務は仕方なくやるモノです。義務をエンジョイする方法についてはまた別の機会に書きたいんですが、たとえば料理を例に取りますと、ママが料理をするのは義務に近い部分がありますよね。毎日お腹を空かせたパパや子供にご飯を作る役割です。

それと比べてどうしようもないのが男の料理。これは年に4回くらいのことだったりしますから、チカラの入り方が違う。おかしな筋肉が盛り上がってくるわけです。「次にいつ使うんだコレ」というトリッキーで高価な中東産のスパイスなんかを輸入スーパーで買い込んでくる。

まず原価計算ができていませんから、食材も考えられる最高のモノを選んで来ます。ママがいつもマルエツで「50円引き」のシールが貼られている豚肉を選んでいるルーチンを知らずに。

このポストはAnizineの「家でタコスを作ろうと思い立った男性からのリクエスト」で書いていますが、食材と調味料だけで8000円かかったというのです。タコスなのに。世の中の主婦の皆さん、どう思いますか。机ドン!ではありませんか。確実に怒りが爆発する局面です。

ただ見逃して欲しいのは、男の料理にはエンジョイ料金が含まれているので、ガンダムのプラモデルを作っているような「レジャー」なんですね。「タコプラ」とでも言えましょうか。

情状酌量の余地はまだあります。この人は奥様の妊娠をきっかけに料理を始めたそうで、タコスも「最高のモノを食べさせたい」という愛情から来ているらしいんですよ裁判長。

ここでお気づきの方もいらっしゃるでしょうが、被告の厨房での意識のあり方は、奥様の妊娠で「レジャーからルーチンへ」と変化していなければならないという点です。日常的にタコスに8000円掛けている場合ではないのです。余罪として3000円でフルーツサンドを作ったという旨の自供もしています。

私は被告に「では、あなたがお店でタコスを食べようとして8000円だったらどうしますか」と質問すると彼は「それは高いよ」と言いました。なぜでしょうか。お店の価格には家賃も人件費も利益分も加算されていますが、その上乗せすらない8000円のピュア・タコスを自分で作ってしまった被告人は重罪であります。

美味しかったようなのでいいんですけど、被告には二度とこのような凶悪な犯罪で手を赤く染めないで欲しい。チリソースなどで。

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今回も全文掲載ですが「Anizine」定期購読のメンバーの方には、こんなカンジでリクエストにお応えしております。

https://note.mu/aniwatanabe/m/m27b0f7a7a5cd

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。

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写真家・アートディレクター。着ぐるみの中は繊細です。1964年生まれ。「ロバート・ツルッパゲとの対話」 https://www.amazon.co.jp/dp/4908586071/
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