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直りかけのレディオ:Anizine

徳永英明さんのあの名曲では、ラジオと言ったりレディオと言ったりしているんだよね。文章なら「表記揺れ」と指摘されて校正されてしまいそうだ。

俺はラジオを聴くのが好きなんだけど、何が魅力なのか考えてみた。数年ほどネットラジオの番組をやっていたことがあって、もうかなり前のことなのに「ラジオ聴いてましたよ」と言われて驚くことがある。土田晃之さんが何かで話していたが、あるラジオ番組のイベントの終了時間が遅く、それに参加するリスナーが終電に乗れないと言ったらしい。土田さんは「じゃあ、うちに泊まればいいじゃん」と答えたという。

はたしてテレビでこんなことが起きるだろうか。ラジオはテレビと違ってパーソナリティの素の顔がわかる、とよく言われる。それがラジオの魅力かもしれない。真夜中、特にキッチリした台本もなく、最近身の回りに起きたことなどをただ話しているラジオの向こう側にいる人は、テレビに出ているときとは違ってとても距離が近く感じるんだろうと思う。

ラジオには「ハガキ職人」と言われる人々がいて、今はメールだからメール職人というのかどうかは知らないけど、毎週聞いたことがある名前のリスナーのメールが読まれる。パーソナリティももちろん常連リスナーは憶えているから友だちのように話す。「こいつは確か看護師だったはずだけど、ちゃんと仕事してるのか」などと言う。ほのぼのしている。

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よく聴いているのはTBSで夜の1時からやっている「JUNK」という番組。爆笑問題、おぎやはぎ、バナナマンが好きだ。そう言ってしまうと伊集院さんと山里さんの日は聴いていないんだなとバレてしまうけど、ここでもラジオについての自分の好みでわかったことがある。

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Anizine

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写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。