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普通って何だろう:博士の普通の愛情

普段の日常会話で、恋愛の話をするのがとても苦痛です。自分からはまったく話さないし、聞かされるのも好きではありません。

なぜかというと、あらゆる人にあらゆる特殊な状況があるのに、それはほとんどが数種類のカテゴリに収まっています。飽きるのです。ただただ時間つぶしにロイヤルホストで恋愛の話をしたいならそれでいいんですが、俺にはそんな時間はありません。

自分が恋愛というものを「人生の中で最優先に探究すべきテーマ」にしていないからだと思います。男女の差もあります。女性は恋愛の話を娯楽の話題として楽しめるようですけど、男性の場合はさほど興味を持っていません。友人に、恋愛の話が大好きな男性はほぼいません。男性が集まる場でそういう話をしがちな人とは(自分の選択として)疎遠になるからでしょう。

ではなぜ『博士の普通の愛情』というマガジンを始めたのかと言えば、ラブストーリーという狭いカテゴリを逸脱する話がどうにかして書けないかと思ったからです。『ロミオとジュリエット』など、古今東西、恋愛をテーマにしたコンテンツは人気があります。膨大な需要があるのはわかっているのです。

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でも、書こうとすると、あまりにも幅が狭いことに気づきます。

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恋愛に関する、ごく普通の読み物です。

恋愛に関する、ごく普通の読み物です。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。