人を閉じ込める2割:写真の部屋
『カメラは、撮る人を写しているんだ。』の中に、人を閉じ込める、という話を書きました。ポートレートを撮るとき、「会ったその人を自分の手の中にあるカメラに閉じ込めたいかどうか」の判断をする、という話です。
仕事で頼まれたのでないかぎり、その人を「撮るか撮らないか」から写真は始まっています。絵を描く人も小説を書く人も同じだと思いますが、一番大事なのはそれを自分が表現したいか、というところで、目の前にいる人を撮ることもできれば、無視して通り過ぎることもできます。ポートレートは、誰を