マガジンのカバー画像

写真の部屋

人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。
¥500 / 月
運営しているクリエイター

#PDLB

定期購読メンバーの皆さんへ

「たとえば一週間どこかに遊びに行ったとして、どれくらいいい写真がセレクトできますか」と聞かれることがあります。私はスマホでほとんど写真を撮らないので、遊びに行くときでも普段仕事で使っているカメラで撮ることになります。これがプレッシャーなんですよね。ちゃんとした『作品』と呼べるようなものが撮れるのではないかと淡い期待も生まれます。では、どれくらいの枚数がセレクトできるのでしょう。その答えです。

ありがとうございます:すべてのマガジン

『カメラは、撮る人を写しているんだ。』 発売されて、Amazonのランキングが出ました。 このカテゴリはこちらで指定することができず、Amazonで振り分けられるようです。現在は「教育」などにもカテゴライズされている模様。 写真の教則本だと思って買った人から「まったく役に立たなかった」というレビューもありますが、「文学」なので仕方ないだろうと言い訳もできます。ネットでタイトルを見て勝ってくれた人が誤解するのももっともなのですが、この本はそういった「TIPS」を勉強して

新年のお年玉:全マガジン

定期購読メンバーの皆様、本年もよろしくお願いいたします。 数年前から毎年、年末年始にしている習慣があります。それは年末の最後に乗ったタクシーと、年始の最初に乗ったタクシーのドライバーにお年玉を渡すことです。自分もサービス業に関わる身ですから、お互いにいい気分で一年の終わりと始まりを迎えられたらいいと思っています。ほんの短い時間の間柄であってもできるだけ気分よく。 お金だけではなく、他人のためにすることに、感謝を期待してはいけません。「自分がしたいからしているのだ」というの

言葉というツール:すべての定期購読マガジン

いま、写真の本を書いているとお伝えしました。書いているうちに「これは写真以外にも通じる大事な内容だ」と感じたことは一旦横に置いて、もうひとつの本に書くべきこととして貯めています。こちらの本は言うなれば『ロバート・ツルッパゲとの対話』の続編というか、そういうやつです。 自分は言葉を最上位に位置づけているので、くだらない内容なのに、まるで純文学でも書くようにチマチマとしつこく書き直している毎日です。なぜ言葉が大事かと言えば、言葉はツールですから、たとえば腕時計を修理するには専用

大晦日に:すべての定期購読マガジン

大晦日に言うようなことではないですが、負けている人は次に勝てるチャンスがあります。しかし、「負けていることを認めようとしない人」はずっと勝てませんね。勝ち負けというのは短絡的な意味の価値ではないですが、と信号待ちの老人は言った。 来年もよろしくお願いいたします。

定期購読マガジンについて。

あるベテラン俳優の撮影をしたときのこと。インタビューがある場合は、その人の話を聞いて、話している表情や雰囲気を知ったあとに撮影することにしているんですが、その日はどうしても別の撮影に行かなければいけなかったので、先に撮らせてもらうことにしました。 少しだけ話してから撮影。撮り終わって、失礼ですがインタビューを聞かずに失礼します、と伝えると、その俳優は「これからすごく面白い話をしようと思っていたのにな」とニッコリして言います。本当はもちろんお話を聞きたかったんですが、そのいた

Paris散歩:Anizine写真の部屋PDLB

もう激しくイライラしてますよ。 どこにも行けないこの自粛生活に。世界で何が起きているかを知るために、今年は(仕事以外で)毎月外国に遊びに行くつもりでした。しかし2月であえなく中断。大規模ストとコロナの中間である2月にParisに行けたのだけが救いですが、普段は3ヶ月おきに行っているので、イライラの限界が来ています。 俺の仕事は写真を撮ることですが、写真を撮るだけではなく「自分はなぜそこで写真を撮りたくなるのか」を知る目的もあります。どうしてこの地域にこんな人々が集まってい