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博士の普通の愛情

恋愛に関する、ごく普通の読み物です。
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2020年11月の記事一覧

『1984』:博士の普通の愛情(無料記事)

https://note.com/aniwatanabe/n/ne39f54ff2ff8 のB面です。 --------------------------- 「ママ、もう帰りたい」 「もう少し待ってて。ママ、この曲だけ聞いてから帰りたいの」 私は高校3年生の時、地元のファミレスでアルバイトをしていました。その帰りによく立ち寄っていたのがこの「ジャーニー」という喫茶店です。お店の雰囲気が静かで暖かく、いつも私が好きな曲が流れていました。マスターに「これは何ていう曲です

喫茶店ジャーニー:博士の普通の愛情

1980年の終わり、僕はあるファミレスでアルバイトをしていたことがある。今だったら何かしら精神的な病名がついて薬が処方されていただろうけど、その頃は家族からただの「怠け者」としか思われていなかった。 何をするにも億劫で、一日中ずっと部屋に閉じこもってギターを弾いていた。ヴァン・ヘイレンやプリンスのCDに合わせて適当に弾く。ちゃんと習ったわけじゃないから楽譜は読めないし巧くもなく、プロになろうなどと思ったことは一度もなかった。ただ膝に楽器が載っている重さを感じ、耳から入ってく

普通って何だろう:博士の普通の愛情

普段の日常会話で、恋愛の話をするのがとても苦痛です。自分からはまったく話さないし、聞かされるのも好きではありません。 なぜかというと、あらゆる人にあらゆる特殊な状況があるのに、それはほとんどが数種類のカテゴリに収まっています。飽きるのです。ただただ時間つぶしにロイヤルホストで恋愛の話をしたいならそれでいいんですが、俺にはそんな時間はありません。 自分が恋愛というものを「人生の中で最優先に探究すべきテーマ」にしていないからだと思います。男女の差もあります。女性は恋愛の話を娯