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iPadだけでアニメを作れる時代は、とっくに到来している

このnoteで私は、iPadでアニメーションを制作することを強く推奨しています。

そんな中、私の知人でイラストを趣味にしている方にiPadでの制作を勧めると「それは厳しい」と返ってきました。

たしかに、デスクトップでイラストやアニメーションを描くのであれば、PCにペンタブを繋いだ方が描きやすいのかもしれません。それにiPadはたしかに便利ですが、PCとは異なるOSであるうえ、使い勝手も全然違います。何より、最大サイズが12.9インチなのが懸念点です。

しかし、iPadの利便性である「持ち運びできる」というメリットは絶大なものです。様々な場所に赴きながら、制作に励めるので、何倍ものインスピレーションが得られることでしょう。

そして実際に、iPadだけでアニメを制作する時代は、既に到来しています。

その代表的なクリエイターがこむぎこ2000(@komugiko_2000)です。

彼は主にMV業界で活躍する個人アニメ作家で、2020年にずっと真夜中でいいのに。の『勘ぐれい』のMVをiPad Proだけで完結させたとのことです。

2020年時点のiPad Proは、まだApple Siliconが搭載されておらず、その時点でアニメーション制作を完結させているのは驚きです。

現在、iPad ProはM4チップまでに進化しており、対応アプリケーションも増えてきました。iPad Proだけでのアニメーション制作は、当時に比べたら容易になっているはずです。

それに加えて、近年のAppleは、Apple Pencil関連の機能拡充に力を入れているため、今後も制作環境が改善される可能性は高いです。

また、iPad Proはイラストだけでなく、音楽制作や動画編集も可能であり、生成AIも利用できます。

アニメーターに限った話ではなく、新しいデバイスやアプリケーションが登場したら、それにあわせて自らのワークフローを根本的に変える必要があります。

かつて紙やはんこに囚われた人がデジタル化を拒んだように、現在はデスクトップやPCに囚われているクリエイターが多いのかもしれません。

今回の「アニメーターをテーマにしたドキュメンタリー映画制作」では、アニメーターの制作環境についても取材していきます。

ぜひご支援のほど、よろしくお願いします。

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