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アニメーター志望におすすめのアニメ⑤:涼宮ハルヒの憂鬱
「現代アニメ史」という学問があるのなら、まず間違いなく「転換点」とも言えるのが『涼宮ハルヒの憂鬱』です。
『涼宮ハルヒの憂鬱』は、2006年に放送されたTVアニメで、原作はライトノベル。アニメ制作会社は京都アニメーションです。
現代アニメ史は『涼宮ハルヒの憂鬱』が放送される前の時代と後の時代に区分できます。実際『涼宮ハルヒの憂鬱』が放送されて以降、深夜アニメの品質は全体的に向上。また、ライトノベル原作のアニメも一気に増えました。その上、これまで動きをあまり追求する必要がなかったラブコメや日常系アニメでも、キャラがよく動くようになります。
言ってしまえば『涼宮ハルヒの憂鬱』は、ラブコメや日常系アニメにおける動きのテンプレートを作ったようなものです。現在放送されている深夜アニメのほぼ全てが『涼宮ハルヒの憂鬱』を参考にしていると言ってもいいかもしれません。
また『涼宮ハルヒの憂鬱』と言えば、エンドレスエイトが話題になることが多いですが、それ以上に私は、2006年版の放送話シャッフルの方が意欲的だと感じます。何より、第1話で『朝比奈ミクルの冒険』が放送されるのです、これはとんでもない演出です。
最近は『響け!ユーフォニアム3』のアニメオリジナルが話題になっていますが、元々、京都アニメーションというアニメスタジオは、原作のアニメ化に対して極めて挑戦的な手法を採用する会社ということが『涼宮ハルヒの憂鬱』でよくわかります。
どちらにせよ、深夜アニメの世界で活躍したいのであれば『涼宮ハルヒの憂鬱』は絶対に視聴すべき作品であり、その流れで『らき☆すた』や『けいおん!』も押さえておいた方がいいでしょう。
また『涼宮ハルヒの憂鬱』によって生まれた動きを、より一般化させたとも言える『とらドラ!』や『ゆるゆり』も、映像表現としておもしろい作品です。
深夜アニメにおいて一時代を築いた作品とも言える『涼宮ハルヒの憂鬱』から学べることはたくさんあるのではないでしょうか。
次回に続きます。
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