水星の魔女20話感想とか考察

あんまりな救いのなさに「やはりガンダムか」を感じてため息が出ますな。

20話まで見たところで色々と感想が溜まってきたので、いつか自分が読む為に感想を残しておく。

サブタイトルの重要性

水星の魔女を一通り見るうちに、かなり気になったのがサブタイトルと本編の関連性。
アニメとして本編に即したタイトルを付けるのはもちろん当たり前なんだけど、それ以上に
「今回はココに焦点を絞っていますよ」っていうのがかなり如実に描かれている。

それを最も感じたのが第15話「父と子と」で、
自分の父親を殺してしまったグエル視点の物語でありながら、オルコットの過去(自身の子供を見殺しにした過去)、父親を失ったシーシア、だけでなく、今後の展開にも重要なシャディクやミオリネも含めて、父親というキーワードが大きくピックアップされている。
(一方でマザコン主人公は殆ど出演していない🧐)


で、なんでサブタイトルの話かっていうと、19話「1番じゃないやり方」が今後のストーリーの展望を超重要に表現している言葉なんじゃないかということで。

全ての出来事がわかりやすく全てが悪い方にドミノ倒しになっていくなかで、その出来事をポジティブに捉えるためのワードとして頭に残るし、19〜20話を通じてマルタンとニカの間に生まれた亀裂を埋めるのに寄与している、物語中でも意味のある言葉。

で、同時間軸で同じくミオリネも「対等な対話」を求めていたわけで、

地球勢力との対話を試みたが、裏切る形になってしまったミオリネが「対話によって物事を解決しよとすることは無駄」であると証明された瞬間に、

対話によって「裏切り行為」をお互いに許し合う(であろう)マルタンとニカが成立するというとんでもない演出なワケですよ。

ってなってくると、他にも対話が必要なカップリングはたくさんいて、

  • 信じて送り出した花嫁が間男の許嫁になるなんて…スレミオ

  • 信じて迎え入れたのに親父を殺して会社乗っ取るつもりだったんかいジェターク兄弟

  • 信じて従ってきたのにシンジくん扱いかい水星親子

5号と太っちょ隊長の因縁はあんまりいい方向には進まなそうだけど、お互いが考えを誤解していたり言葉足らずだったりする奴らを抱えたまま、上記の対比構造を作るという演出神がかってません?

マルタンという男

こいつマジなんなんすか?
嫌いって意味ではなくて、水星の魔女のこれまでのやり方からしてめちゃくちゃいいキャラに育ちそうなんだよな。
ギアスの扇みたいなポジションかと思ったんだけど、負け犬根性が逞しすぎてウザさを飛び越えてすこれるレベルになってるの凄い。

水星の魔女でかなりガンダム的なのが、マクロとミクロの作り方で、
シャディクやグエルによるベネリットグループっていうクソデカ組織の中で発生している内部抗争や地球vs宇宙の睨み合いを見せつつ、
せいぜい10人程度の地球寮の生活を紐づけるのが、非常にガンダムを感じるんですよね。。

その中でマルタンが将来ブライトさんになってる未来見える…見えない?ビーチャがネェルアーガマの艦長になってるみたいなやつ…。ないかな…。

少なくとも、ただのうざキャラでは終わらなそうな気がしてかなりすこ。

ノレアとペトラ

マジで最悪すぎ。フラグ建て過ぎてる自覚ある?
本当に思った通りになってしまったのでめちゃくちゃ頭抱えたし1人で叫んでました。無理すぎて。
全然グエル死ぬあったと思うのでそれがないだけマシなんだけど、
次話から1番可哀想なのは兄貴が親父殺しだった上に恋人候補逝ったラウダ君なんだよね…。また倒れそう…。悲しいね…。


現状はこんなとこですかね…。少なくともまだ、胸が詰まる展開が続きそうなのでだいぶしんどいですが、みんな頑張っていきましょう。

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