伝播

昨日、「毎日noteにアウトプットしていく」と決めたけど、
人が得するようなことは何も出てこなくて、
朝から困りに困っているアニメ演出家 高橋です。

何で毎日やるって言ってしまったのか。


さて。。


熱意は本当に人の心を動かすんだなぁ、、と言う話。


先日、ある会社のデジタル作画チームが来社されて、
そのチームで行われているデジタル作画のフローを紹介いただきました。

細かいことは言えないのですが、
主にリーダーの方が、“うちではこのソフトをこんな使い方をしてます”というのを実際にその場で画面操作しながら説明してくださる、、という流れです。

その説明の“手際の良さ“”内容の素晴らしさ“にも「ほぇーーすごい。。」
と、アホみたいに感心させられました。

が、

本当にすごいのはそこじゃないんです。
いや、もちろんすごかったんですが。


リーダーの方の言葉から滲み出ている、
『私たちは作画さんたちに”作画する“ことに集中してもらいたい。そのためなら何でもするぜ!』 という圧倒的な情熱。

これに、めちゃくちゃ心を動かされました。

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ちょっと横道にそれますが、、補足しますと

”デジタル作画“は“紙”で描いてきた人たちにとって非常に入りづらいものなのです。同じように線を引くだけでも全く要領や感覚が違う。

原因は作画ソフトのインターフェースの複雑さとかにあったりして、
ウィンドウがいっぱい並んだUIを見ただけで、拒否反応が出るのです。

一般の人の身近なもの、、”ネットサーフィンする“に例えると、、
パソコンはOSとブラウザがあるおかげで、操作に迷うことってほとんど無いと思います。

ですが同じことを、OSの補助なしにコマンドプロンプト(黒い画面に白い英数字が羅列している画面)で操作しろって言われたらどうでしょう。ほとんどの人がお手上げじゃないでしょうか。
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つまり、

そのチームがやろうとしてるのは””OSとブラウザ的なものを力技で作ってユーザーに提供する““ しかも『無償』で!(←これがポイント!)
というようなことなのです。

色んな意味で「この人達やべぇ、、」と思いました。


今は、アナログ→デジタルへの過渡期と言われています。
自分もデジタル化するための打ち手を考える1人として、省みさせられました。

そして同時に、ムクムクと内から熱いものが湧き上がってくるのを感じました。
そう、あきらかにこの人達に感化されて、「ユーザーに徹底的に寄り添おう!」モードになっています。

使命感、そこから溢れ出る情熱というのは人を動かすなぁ。。というお話でした。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
ちょっとでもアニメ業界に興味を持っていただけたら幸いです。

よい1日を〜。

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