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アニメーター西位輝実さんの本が素晴らしかった。

おはようございます。

年末にぶつけた、右足のくすり指の痛みに
いまだ苦しんでいる アニメ演出家 高橋です。
#普通は小指ですよね


さて。


このnoteでは基本的には「アニメの未来についての考えとアクション」を
書いているのですが、自分の目的の1つに、
『アニメクリエイターの不安を解消して、ものづくりに専念できる環境を作り、
アニメ業界を圧倒的に盛り上げる!!』

というものがあるので

アニメクリエイターの不安を解消するための情報や考えなども発信していこうと思います。

最近、アニメーターの西位輝実さんの「アニメーターの仕事がわかる本」を
読ませていただきました。
自分が今さら勧めなくとも、業界の方なら既に知っている本だと思いますが、本当に為になる内容でしたので、敢えてオススメしたいと思います。※僕は西位さんやこの書籍関係者の方とは一切関係はございません。

「アニメーターの世界を歩くためのゆるくてシビアな業界入門書」
まさにそんな感じの内容でした。

結局、アニメーターだけか。。」と思われたあなた。
わかります。確かにアニメーターに注目が集まりやすい世界ですからね。

本書は確かにアニメーターさん向けに書かれていますが
この中で、アニメーターさんだけでなく、「アニメクリエイター全員」に
転用できる提案がされていた
ので紹介させていただきます。

①『職能を活かして他の収入源を見つける』

②『アニメ業界以外の人と接点を持つ』

の2点です。


① について
アニメだけでやっていくのは、正直キツいですよね。
おそらく今後はもっとキツい。。
なので、この考え方は非常に共感しました。

本の中では、イラストやゲーム業界の仕事が紹介されていましたが、
アニメーターさん以外の人でも、そのスキルを他の業界の仕事に
転用できるものがあるはずです。

先に挙げたイラストや挿絵は仕上げさんや背景さん、特効さんにも
有効でしょうし、撮影さんや編集さんならyoutuberや企業CMの動画編集・加工
(これからは5Gによる『動画』の時代になるので、撮影さんや編集さんの可能性は
めっちゃあると思います)

音響効果さんや声優さんなら、『音』を作って展開することもできます。

今はココナラのような『好きを仕事に』できるサービスがあるので、
『職能を活かして他の収入源を見つける』ことはだいぶハードルが低くなってきています。

②『アニメ業界以外の人と接点を持つ』
これに関しては、個人的な経験によるものなのですが、、
正直、いくら情報に溢れている世の中になっても
同じ業界の人たちだけと関わっていると、どうしても
情報や思考に偏りが出ます。そして、偏っていることに自体に気づかない。

(同じ業界の人と関わることがダメ!ということではないです!)

僕はいくつかのオンラインサロンに入っているのですが、
そこにはアニメ業界の人はいません。
なので、アニメ業界での常識や感覚を持って話すと
その違いにびっくりしたり、新鮮な気持ちになれます。
何より、「アニメ業界」やアニメ業界での自分」というものを
ちょっとだけ客観視できるようになります。(※←これが非常に大事だと思います!)


以上、2点を自分の解釈とともに紹介させていただきました。

これらは、資産運用のリスク分散でよく使われる『ポートフォリオ 』という
考え方をすると、さらに納得、腹落ちする提案だったので
次回は、この『ポートフォリオ 』について紹介したい
と思います。

いわゆるこんな感じの円グラフですね。

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最後に改めて西位さんの本について触れておきますと、
今回紹介した部分以外にも参考になる点がたくさん書かれていますし
業界以外の方も、アニメ業界のリアルな実情を知ることができる本になっていますのでオススメです!

僕は西位さんとお会いしたことはありませんが、
これからアニメーターを目指す人や若いアニメーターさんに対しての
思い、真摯さが非常に伝わり、尊敬せずにはいられなくなりました。
この本を書いてくださって、ありがとうございました。

今後もアニメの未来についての考えとアクションを
書いていきたいと思います。

アニメについて、少し想いを巡らせるきっかけになっていれば幸いです。

現場からは以上ですー!


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