機動戦士ガンダムSoul 第16話「狂った世界」
どこまでも広がる太平洋。
―――僕達は再び紅蓮と対峙した。
突然、紅蓮が右手を上げたかと思うと、無数の炎が烈火と水月に降り注ぐ。
僕は、とっさに炎のソウルで盾を作り出し、その攻撃を防いだ。しかし...
「きゃああ!」「メグミ!?」
その炎に被弾した水月は、遥か後方に吹き飛ばされてしまった。
「ククク、いい反応だ。流石だね。マサキ君。君とは心ゆくまで戦いたいな。」
片桐がそう言うと、炎の壁が球状に広がり、紅蓮と烈火を覆って行った。
「なかなかの物だろう?この炎の壁は。これで誰にも邪魔されず戦う事ができる。」
と片桐は言った。
「戦う前に、どうしても聞いておきたい。なんで...なんで、こんな事を!?」
僕は怒りのあまり、つい声を荒げた。
「この世界にはグズのような人間しか居ない。だから、こんなゲームを始めたんだよ。」
と片桐は、僕とは正反対に淡々とした口調で答えた。
「ゲーム!?どういう意味だ!」
「言葉通りだ……マサキ君。」
と溜息まじりに片桐は続けた。
「15年前、狂気と共にソウルに目覚めた私は全てを奪ってきた。物も...人の命も。もちろん、この閉ざされた世界でね。」
「人も、街も、偽りの世界...その世界に対する復讐だったが、一人の人間が出来る事には限界があるだろう?」
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子供の頃からアニメが好きで、そのまま大きくなった40代です。(*´∀`)♪懐かしいアニメから最新のアニメまで、何でも見てます。