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やらかしたCEO|どうぶつ絵本

あらすじ

ふとしたことから、会社の大事な資産を壊してしまったどうぶつ出版社CEOのレイモンド・ポティトゥ。その資産とは「絵本データ」。多くの絵本作家さんから提供いただいている絵本データはどうぶつ出版社CEOが管理する自宅NASサーバに直接保存することとなっていますが、どうやらCEOはそのデータを消してしまったようです。
デジタルデータに触れ始める3歳くらいからデジタルって何?という90歳くらいまでの絵本です。

やらかしたCEO

絵本 やらかしたCEO
絵本「やらかしたCEO」
忙しく遊んでいるCEO
ある日、CEOが忙しく過ごしていると、普段利用しているクラウドストレージから「容量がいっぱいなので、アカウントをアップグレードしてください」と連絡が来ました。
どうやらクラウドストレージの無料枠を使い切ったようです。
デジタルデータ保存用NASサーバ
そこで、新たにNAS(Network Attached Storage = ネットワーク対応HDD)を導入することにしました。なぜなら、クラウドストレージは月額2,000円程度なので、一年間使うと24,000円かかります。 一方で、市販の自宅用NASはオンラインショップで買えば3TBが15,000円とかなりお得! コスト意識の高いCEOは早速注文し、NASに直接データをアップロードしてもらうことにしました。
新しいガジェットを大事にするCEO
新しいガジェットを手に入れたCEOは大喜び!それはもう、毎日毎日、大事に手元に置いて、たいそうかわいがりました。 「わが社の大切なデータ~♪」 ガッコン、ガッコン。
ちょっとおかしくなったNASサーバ
ところがある日、NASをうっかり倒してしまいました。 アッ!バタン! すると、NASからいつもと違う音が聞こえてきました。 「アッアッアイン‼アイン‼」 正面のランプも赤や緑、白に点滅し、パソコンから認識することが出来なくなっています。
壊れたNASを自分で修理する方法
様子がおかしいNASを見て、CEOは落ち着いた様子で修理を始めました。 何度か電源のプラグを抜いたり、差し直したりしました。 するとしまいには、NASは「ア”-」と言った切り、完全に起動しなくなりました。
壊れたNASサーバの原因を特定していく
動かなくなったNASを見て、洞察力の鋭いCEOは、すぐに故障の原因に気が付いたようです。
NASサーバの破損原因はだいたいHDの中
CEOはNASのカバーを開けると、中のハードディスクを取り出しました。 それから、あちこちいじりながら、原因を特定していきます。
NASサーバにショックを与えて直すという方法
経営者として人の上に立ち、様々な感情を垣間見てきたCEO。ハードディスクが寂しい思いをしているのかもしれないと、一緒に遊んであげることにしました。 CEOがハードディスクと仲良く遊ぶ光景は大変微笑ましいものです。
完全に破壊されたハードディスク
しばらくすると、絵本作家さんの大きな叫び声が聞こえました。 「ア”-‼データが消えたー!!!!!!」 CEOはハードディスクをガジガジとマッサージしている最中です。
壊れたハードディスクに重要なデータが入っている場合
NASには新作の絵本データが保存されていたようです。 「書きかけの『大きいネコさんのネコの育て方』、全45ページがぶっ飛んだー‼」と尋常ではない勢いで動揺しキレ散らかしています。 「だからクラウドにしろってあれほど言ったのに!」
壊れたハードディスクは直せない
ここにきて、ようやくCEOはやらかしてしまったことに気が付いたようです。 「えっ、どうすんの?」 しかしすでに遅く、CEOが遊んでいたハードディスクは完全に壊れてしまったようでした。 CEOはすっかり遊ぶことに夢中で、ハードディスクのデータのことなど忘れていたのです。
ハードディスクを壊したら黙っていましょう
みんなから「データが消えたことについて、何か知っていますか?」と聞かれましたが、CEOは怖くて何も答えることが出来ませんでした。 みんなからは「CEO、やらかしましたよね?」や「絶対あやしい・・・」と言われてしまいました。 CEOは追いつめられると舌を引っ込めるクセがあり、誰が見ても「あの顔はやってんね」とバレバレです。
ハードディスクの直し方はネットで検索
なんとかその場を離れ、誰もいない部屋でCEOはひそかにハードディスクの直し方を検索してみました。 「ハードディスク 物理障害 復旧」 また、うっかりNASのデータがネット上のどこかに流出していないか検索してみましたが、どこにもありません。
メーカーサイトで直接修理を受け付けている
しばらくネットを検索してみると、NASのメーカーサイトで、ハードディスクの復旧を受け付けているようでした。 CEOは「高いが背に腹は代えられぬ!」とCEOの決裁権限を発動し、誰にも気づかれないように急いで復旧を依頼しました。 論理障害で修理の場合はデータは全て消されるようですが、物理障害の復旧は13万円~かつデータの復旧が出来なければ費用は掛からないとのことです。
物理破損はほとんど復旧が不可能
ところが、それから一週間後、残念なことに物理的にハードディスクが破損しており、データ復旧が出来ないとの回答がありました。
「お待たせいたしました!大変残念な結果となってしまいました!」 なんと、障害レベルは物理障害の重度。磁気ヘッド及び磁性体が剥離してしまっており、復旧不能のようです。
物理的処理を出来る状態ではない、との表現に、どれほどの強い衝撃を与えたのか推し量ることが出来ます。
CEOはみんなから「すごく怒られる」と、ドロォと溶けてしまいました。 オリジナルデータを消すなんて、すごく怒られるどころの話ではないと思いますが。
ハードディスクが壊れても諦めることはない
全てのデータが失われたと断罪され、CEOの周りでは「解雇」の声も聞こえてきます。
いよいよ責任追及の動きがCEOの背後に迫ってきたその時です。
諦めずにネット情報やPCをいじっていたCEO。
PC内にデータが残っている可能性もある
あれ?これは・・・ なんとCEOがいじっていたPCの「ダウンロード」フォルダ内に「どうぶつ出版社」の新作シリーズのデータが丸ごと残っていたのです!
きっと、容量オーバーになったクラウドストレージから自宅NASサーバに移動させる際に、いったんダウンロードフォルダ内にダウンロードされていたようです。
これはまさに奇跡!13万円も払わずに済みます。
NASに入れていた全てのファイルではないものの、5割程度はデータが残っていたようです。
データが残っていたらすぐにあちこちにコピーしよう
ダウンロードフォルダにオリジナルデータが残っていた!
CEOは大急ぎで、得意げに「ここにデータが残っていたよ!」とノートPCを掴みながら皆のもとへ走っていきました。
周りのみんなはうれしい一方、最後のデータが飛ばないように急いでノートPCを受け取り、あちこちにコピーしました。
ばれたら反省したフリで乗り切ろう
今回、重要な絵本のデータが5割程度残っていたから良かったものの、その他の動画データ等は見つかりませんでした。
CEOはみんなにだいぶ怒られましたが、CEOの地位は何とか維持できたようです。
それと「反省したフリが上手い」と褒められ、少しうれしいCEOなのでした。
ハードディスクを壊したら反省しよう
さて、すっかり反省したCEO。 次の日にはすっかり別のことを考えているようです。
「Oops Landを近所に作って・・・」 今回の教訓を生かし、どうぶつ出版社ではD.BOXとG.DRIVEのクラウドストレージを再度導入し、二度と自宅NASを使うことはありませんでした。

教訓
・大事なデータは堅牢性の高いクラウドを利用せよ
・データの重複を恐れてはいけない
・CEOにデータ管理をさせてはならない

絵本「やらかしたCEO」
絵本「やらかしたCEO」
ちょっとびっくりしたCEO


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