昆虫絵本|クヌギ森の謎のキノコ その2

画像1 今日もクヌギ森の昆虫たちは広場に集まって、みんな思い思い賑やかに過ごしています。 すると、その後ろからカブトムシがやってきました。
画像2 「うがー!」と突然、カブトムシが暴れ出し、昆虫たちはビックリ! 「なんだ、なんだ、どうしたんだ?」
画像3 「うがー!うがー!」 大暴れのカブトムシに昆虫たちは手のつけようがありません。
画像4 昆虫たちは「なんだかいつものカブトムシと違うねー」 「あんなに乱暴だったかしら・・・」と話しました。
画像5 昆虫たちはカブトムシの様子を観察してみました。 「う~ん、なんだかおかしいぞ~」
画像6 「あれ、カブトムシの頭に、何かついているねー」 「どうやら、あのキノコみたいなヤツが、ガルガル言ってるねー」 「あれって、もしかして・・・」
画像7 「あれは冬虫夏草!?」 「え、体中の養分を吸われて、カラカラになってしまうという!?」 「カブトムシ、どうなっちゃうのー」
画像8 早くキノコを取ってあげないと、カブトムシは完全に冬虫夏草になってしまいます! 「キノコ好きな昆虫と言ったら・・・」 「あの昆虫だねぇ」
画像9 「そうだ、キノコムシだ!」「おーい、キノコムシ〜!」 昆虫たちは、いっせいに大きな声で呼びました。
画像10 「呼んだ?」とキノコムシがやってきました。 「カブトムシがナゾのキノコに操られているんだ」 「何とかできるかい?」
画像11 「あー、キノコ!キノコの根っこが脳の中に入り込んで、操られているねー」 「これは慎重にいかないとねー」とキノコムシは言いました。 キノコムシはソロリ、ソロリとカブトムシに近づくと・・・
画像12 「エイッ」 ブチッ! キノコムシは突然、カブトムシの頭のキノコを勢いよく抜き取りました。 「エッ⁉」昆虫たちとキノコは一斉に驚いたようす。
画像13 キノコムシは、取ったナゾのキノコをモグモグと、美味しそうに食べてしまいました。 キノコが取れたカブトムシはフラフラとしています。
画像14 「大丈夫?」昆虫たちはカブトムシを心配そうに見つめました。 「わたし、カッコいいツノが欲しくって…」と、カブトムシは魔法使いの話をしました。
画像15 「新しいツノなんて無くっても、そのツノは素敵だよ」と昆虫たちはカブトムシに言いました。 「うん…」とカブトムシは小さな声で答えました。 ようやく安心した昆虫たちは、それぞれの寝床に帰って行きました。
画像16 おや、昆虫たちが帰って、誰もいない地面が、モコモコと動いています。
画像17 ポコッ あれ、セミの幼虫‼ 頭にまたナゾのキノコが付いているようです…。
画像18 オシマイ
画像19 とうじょうどうぶつ

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