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『Concrete jungle』その真意と福嶋の闇。

皆さん、ごきげんよう!
8/1にアップすると言って早速やるやる詐欺をしたオーナー福嶋です。本当にごめんなさい。まぁこんなアニマフェチしか見ないようなブログですから、一体どれだけの方が見てくれているのかは分かりませんが、一応謝っておきます(笑)


さてさて、今年は6月下旬から急に暑くなり、どうせまだ9月も暑いんだろうなと。生花なんて飾っていらんないですよね!家に誰も居なければ1日でダメになりますよ。


だから花屋も無理して生花置かなくてもいいんじゃね?って思い付いたのが今回の企画である『Concrete jungle vol.1』です。もう毎年8月はこれで決まり!


一応常にガレージには観葉植物やら鉢物は置いてるんですけどね、まぁ切花専門の花屋というイメージが強いのか何なのかそんなに売れない。悔しいなぁ。鉢物植物と関わってもう20年以上になるので、その辺の花屋よりはかなり詳しくアドバイスできるんですけどね私。


そんなこんなで一切生花を置かず、店内を観葉植物だらけのジャングルにしちまおうって企画が今回のconcrete jungleです。

イイ感じでしょ?ただの花屋ではこうはいかんよね。


ちなみにconcrete jungleとは林立するビルなどの建物を木々として、都会をジャングルに見立て、都会の温かみのなさや寂しさなどを表現した言葉であります。要は都会を皮肉った造語です。


昔テレビで写真家のアラーキーが新宿のビル群を見ながら言ってましたよ。

「あぁ、これは人間の墓場だな。」


確かに…。

実はこのセリフをふと思い出して、今回のイベント名をコンクリートジャングルにしようって決めたんです。めっちゃマイナスイメージをわざわざ取り込んだなって思ったでしょ?(笑)


でね、アラーキーは大手がしのぎを削って建てまくったそれはそれは立派なビルやマンションを人間の墓と準えた。何かスッキリしたんだよなぁあの時。


ここ町屋にタワマンが出来た時も同じ。昔は屋根のある商店街だったんですよ。床屋さんがあったり、車の修理屋さんがあったりね。その修理屋さんの天井にツバメの巣があって、雛が飛び立つのを母親と一緒に立ち止まって見たなぁなんて記憶があって。

文明の利器とか、英知を結集させてニョキニョキ生やした巨人の墓みたいなビルやマンションを見るのがそれ以来、何か妙に切なくてね。


この場所にはどれくらいの生き物が住んでいたんだろうか…?って考えちゃうようになったんです。


高さや高級感を競い合うような建築に一体何の意味があるのか?

その男性のシンボルのような建築物に、女性性はまるで無く、力のみで争う実に男性的な考え方の象徴に思えるんです。

男根の集合体。(これは真面目な下ネタです。)


だからね、私はそれを面白おかしくイベントにしちまおうと思って、あえてコンクリートジャングルという名前を付けてみましたよ。


そうね、何ていうか…いずれ人間は勝手に自滅すると思うんです。温暖化?核戦争?何でも良いですが、技術の進歩で上手く地球以外に逃げられる人の確率0.001%。何らかの形で絶滅して、地球の肥やしになる確率の方がずっとずっと高いと思います。人間は賢い動物だけれど、愚かさまでは捨てる事は出来ない。だからこそ歴史上、何度か絶滅仕掛けている。


そんな人間達が地球の肥やしになっても植物だけは逞しく生き、いずれ培った文明をゆっくりと静かに飲み込んでまた、美しい地球に戻してくれるであろうと。これは願いでもあります。
そんな事を思いながらなんだけれど、あえてこのイベントも楽しく過ごそうと思ってます。人間は植物より長生きする事なく、いずれ死んでいく。そう思えば、目の前の美しい植物たちに敬意を払えるじゃないですか。

てかそもそも私やスタッフが考え事してて、キャラ暗かったら嫌でしょ?(笑)


私は愚かな人間の一人として、植物の逞しくさ、美しさをこれからも表現し続けるつもりです。
昔見た下町情緒溢れる風景を思い出しながら。

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