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なでしこリーグ出身者に聞く!フットサル挑戦の舞台裏!〈前編〉

♦GUEST
#13 高橋 奈々(Takahashi Nana)
〈経歴〉
アマゾネス明正
日テレ・メニーナ
2005-2007 湘南学院高等学校
2008-2009 武蔵丘短期大学
2010-2011 東京電力女子サッカー部マリーゼ
2011.6-12 スフィーダ世田谷FC
2012-2015 ベガルタ仙台レディース
2016-2017 オルカ鴨川FC
2018- AC長野パルセイロ・レディース
2020- Shoot anilla

#4 小林 海咲(Kobayashi Misaki)
〈経歴〉
FOOTBALL
2000-2002 FCすすき野レディース
2003-2008 日テレ・メニーナ
2009-2013 日テレ・ベレーザ
2014-2015 伊賀フットボールクラブくノ一

FUTSAL
2016-2017 LEOGRASTA
2018-2019 Futsal Clube UNIAO Ladies
2020- Shoot anilla

#17 尾田 緩奈(Oda Kanna)
〈経歴〉
2009-2011 神村学園高等部
2012-2015 ‎静岡産業大学磐田ボニータ‎
2016 伊賀フットボールクラブくノ一
2017-2018 岡山湯郷Belle
2019- Galaxy United FC(Australia)
2020- Alamein FC(Australia)
2020- Shoot anilla

♦INTERVIEWER
脇嶋(リスタンダード株式会社)

脇嶋:今回はもともとなでしこリーグにてプレーされていた皆さんに環境の違いやフットサルへの適応についてお伺いできたらと思います。本日は宜しくお願い致します!

高橋&尾田&小林:宜しくお願い致します!

-まずは競技歴を教えてください。

高橋:兄の影響で小学校からサッカーを始め、中学は日テレメニーナ、高校は湘南学院、大学は武蔵丘短期大学シエンシア、卒業後、東京電力マリーゼへ加入、震災の影響でチームは休部、休部の間スフィーダ世田谷FCへ移籍、移管先決定後ベガルタ仙台レディースへ加入、オルカ鴨川、長野パルセイロレディースへ移籍し2019年に引退しました。昨年、シュートアニージャへ加入しフットサルに挑戦しています。

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小林:小学校の時は水泳でバタフライで県でも優勝するレベル。小学校4年からサッカーへ転向して、中学・高校は日テレメニーナ、大学上がるタイミングでベレーザへ昇格してベレーザで5年、伊賀に移籍し2年。26歳でフットサルへ転向して、関西、東海のチームを経験してアニージャに。

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尾田:幼稚園の時に兄の影響でサッカーを始めて、小学生のときは好奇心が旺盛でスポーツは他に水泳、ダンス、空手もやりながらという生活をしていました。中学のときに鹿児島の神村学園に行き、高校含め6年間プレー。大学は静岡産業大でプレーし、社会人1年目が伊賀FCくノ一、その後岡山湯郷belleに移籍して、そこからオーストラリアに行きました。コロナで向こうのリーグが全て中断し帰国したタイミングで、フットサルへの転向を決め、昨年の途中からアニージャに加入させていただきました。

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-なぜ引退せずにフットサルへ転向したんですか?

高橋:サッカーは辞めて、楽しくボールを蹴るくらいでいいかなと思ってました。たまたま、先輩に誘われて関西のフットサルチームの助っ人で参加したらすごく楽しくて、もっとフットサルを知りたいと思い、関東でチームを探しアニージャに巡り会いました。

脇嶋:それまでも競技フットサルはされてましたか?

高橋:競技でフットサルというより、オフシーズンにフットサルコートで楽しく蹴っていました。

脇嶋:でも、先ほどの関西のチームに参加したことが転向きっかけになったという感じでしょうか?

高橋:そうですね。試合参加だけにも関わらず、短い時間で監督、選手のみなさんがフットサルの魅力を教えてくれたのが挑戦したいと思ったきっかけだったと思います。

脇嶋:なるほど。そういうきっかけがあったのですね!海咲さんはいかがでしょうか?

小林:結構サッカーのときは怪我しがちで、サッカーへの熱が冷めてしまった。辞めたら辞めたで勿体ないと思って、1ヶ月くらいでフットサルを始めてました笑 結局、蹴ってましたね笑

脇嶋:なるほど。それは誰かに誘われたんですか?

小林:最初はエンジョイでチーム紹介してもらったんですが、エンジョイでやっているうちに真剣にやりたくなって、Googleで検索して、選手募集してるチームにコンタクトをとって練習参加しました。

脇嶋:その時は単純にボールを蹴りたいだけなのか、代表を目指してなのかどうでした?

小林:んー。どうせやるならちゃんと上を目指してフットサルの代表になりたいと思い、指導者も含めてチームを選びました。

脇嶋:意思決定スピードがめちゃ早いですね笑 

小林:そうですね笑

脇嶋:フットサルでは怪我はしなかったですか?

小林:毎日練習がないのと、グランドがでこぼこしてないので、サッカーの時は芝の状況を気にしてやってたけど、気にならなくなった。

脇嶋:なるほど怪我多い人あるあるですね笑

小林:そうですね笑

脇嶋:ありがとうございます!緩奈さんはいかがですか?コロナがなければサッカーやってたんですかね?

尾田:コロナがなければ(オーストラリアで)サッカーやってましたね。

脇嶋:今は戻る気はないんですか?

尾田:今は無いですね。コロナで帰国した当初はまたオーストラリアに戻ってサッカーをするつもりでしたが、いつ向こうに戻れるかわからない中でのモチベーション維持が難しかったです。私自身最後の現役は海外と決めていたので、なでしこリーグへの復帰は選択肢になかった。この時「引退する」と覚悟を決めたら、逆にボールを蹴りたい欲がでてきて「フットサルやってみよっかな」って安易な動機になりました。笑

-サッカーではどこを目指してやってきたんですか?

高橋:私はチームで試合に出ることを第1の目標にしていました。
お手本になる選手ばかりで、毎日が勉強でした。

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脇嶋:周りが上手いと辞めたいという場面も出てきそうですが、そういうのは無かったんでしょうか?

高橋:それはないですね。(負けず嫌いもあり)とにかく、上手くなりたいという気持ちで、練習後には自主練していました。

脇嶋:努力家タイプなんですかね?

高橋:そうなんですかね。ただただ、上手くなりたかったです。

脇嶋:向上心がすごいですね!海咲さんはいかがですか?

小林:18歳のときから年代別日本代表には入ってましたね。U-23までずっと入っていたが、その年齢になると同年代がフル代表にも呼ばれてたので、その頃はフル代表に入りたいっていう目標に関しては正直諦めモードになってましたね笑

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脇嶋:それは何歳くらいでしたか?

小林:伊賀に移籍をして、バリバリ試合に出て、フル代表を目指そうと思っていたが移籍してすぐ大怪我をしてもう無理だなと感じました。フル代表に入ってやるというモチベーションはその時無くなった感じです。

脇嶋:正直のところ不完全燃焼でしたか?

小林:そうですね。でも、そのおかげで今はサッカー以外の事にチャレンジできてるし、今思えばこれでよかったと思えてますね。

脇嶋:なるほど!緩奈さんはいかがですか?

尾田:私はずっとなでしこジャパンを目指してやってきました。U-15,16,17,と世代別日本代表に入っていて、間が空いてU-23に呼ばれた時に周りとのレベルの差を肌で感じて、なでしこに入るのは難しいなと現実を突きつけられました。笑 それを機に代表へのモチベーションは薄れましたが、やっぱりサッカーが好きだし上手くなりたいというのは持っていて、それ一心で続けてましたね。

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-サッカーをずっとやられていて、スポーツをしてない学校の人を見てどう思ってました?

小林&尾田:めちゃ憧れてました笑

高橋:部活って結構スカートの長さが決められていて、部活やってる子は長い。一般の人は短いので、高校から離れて地元に戻ったときは短くしてましたね笑

脇嶋:それは女性らしいですね!海咲さんはいかがでしたか?

小林:普通の学生生活に憧れてた。メニーナのときにチームメイトと「もしメニーナに入っていなければ」を想像して、交換日記をするくらいに憧れてました笑

脇嶋:特に何ができなかったですか?

小林:学校帰りに遊ぶとか、練習は土日もあるので、サッカー以外できなかった。

脇嶋:特に何やりたかったですか?

小林:部活をやってみたかったですね。学校にチームメイトがいるのを経験したかったですね。

脇嶋:わかります笑(実は僕も中学の時クラブチームだった。)緩奈さんはいかがでしたか?

尾田:私は逆にクラブチームに憧れてました。鹿児島の田舎の全寮制だったので、規則も厳しく、外出するにも報告義務があって寮に拘束されていたので、電車通学やプリクラにも憧れてました。少し抵抗で眉毛を手で抜いたりしてましたね笑

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脇嶋:じゃあ、卒業後は弾けましたか?笑

尾田:卒業式の日に髪を染めて、ピアス空けて、眉毛もそりました笑

脇嶋:その反面、クラブチームはいかがでしたか?

小林:メニーナのときは駄目だったのでベレーザに上がったときは染めてましたけど、指導者が同じなのであまり弾けれなかったですね笑

-それでも競技を続けた理由は?

高橋:単純に好きだったからですかね。生活の一部になってました。

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脇嶋:もうそこまで熱中するとそうなりますよね。海咲さんはいかがでしたか?

小林:好きだったのもありますけど、なんかもう自分にはこれしかないと勝手に思ってました。何度も辞めようとは思ったのですが、辞めたら普通の人になってしまうという怖さがあって辞めれませんでした笑

高橋:憧れてたのにね!笑

小林:そうですね笑 サッカーを辞めたら自分には何もないと思っていたので、何もない自分になるのが怖かったです。

脇嶋:なんとなくわかる気がします笑 緩奈さんはいかがでしたか?

尾田:同じく好きだからですね。辞めたいは一度もなかった。

高橋:みんな変人だったと思います笑

尾田:そうですね笑

-サッカーからフットサルへ転向はスムーズにいきましたか?

高橋:同じフットボールなので共通する部分は多いと思ったし、新たな発見を楽しみにしてましたね。でも、やってみたらとても難しいと思いました。トラップも上手く出来ない、ボールスピードも体育館ということもあり、全然違うんでまだ慣れないですね。でも、チームのみんなが優しいので、海咲含め、フットサルのこと沢山教えてもらっています。

尾田:(海咲さん)いつも助かってます笑

高橋:動画とかをみて、イメージをもってやってもなかなか、上手くできなくて、海咲に言われたりもする笑

小林:そんな言ってないです笑

脇嶋:ではサッカーのがいいとかではなく、ポジティブな感じでしょうか?

高橋:そうですね。ポジティブにできてます。

脇嶋:海咲さんはいかがでしたか?

小林:サッカーはボールを触ってるいるより、走ってるの時間の方が多いと思いますが、フットサルはボールを触る時間が多くて楽しかったですね。でも、やっぱりサッカーとの違いはすごく感じて、フットサルとサッカーは技術も戦術も考え方も違うので、サッカーとは全く新しいものにチャレンジしてる感じですね。

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脇嶋:確かに走ってる時間の方が長い。緩奈さんいかがですか?

尾田:めちゃくちゃ抵抗ありました笑 ていうのもフットサルのイメージは技術があり、頭がいい選手が向いてると思ってた。私は技術もないし、頭も良くはなく、感覚でプレーするタイプなので、向いてないと思ってました笑 ただ、オーストラリアのオフシーズンで助っ人ですが州のフットサル大会出て優勝してしまって、全国大会にまで出たんですよ。

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脇嶋:へーなるほど!笑 いきなりすごい体験ですね!

尾田:ルールもよくわかってないのに笑 それが私の中で結構楽しいという感覚になりましたね。ただ、日本人のほうが技術的にレベルが高いのはわかっていたので不安はありましたが、やってみてダメならしょうがないくらいの気持ちでした笑

脇嶋:いまはプレーしていて抵抗ないですか?

尾田:んーーーー笑

高橋:そこは抵抗ないって言ってよ笑

尾田:サッカーと本当に全然違くて、いかに自分が頭が悪いんだと思いました笑

高橋:それは私も言っておけばよかった笑 それでも、できるんだぞっていうのは見せたいです!!笑

尾田:そうですね笑 私たちが体現していきます笑

脇嶋:それはフットサル脳になれば、順応してくもんですかね?

小林:私も最初は「サッカーならこうなのに」って思う場面がたくさんあってだいぶ抵抗はありました笑 でも、やっているうちにフットサルの動き方、考え方が面白いなと思うようになって、段々と抵抗はなくなりました。

高橋:私達、向上心はあります!

気になる続きは後編で、、







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