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失敗写真でさえ愛することができるフィルムカメラ、フィルム写真の魅力

先日おじいちゃんからもらったフィルムカメラ、Konica Autorex。50年以上前に生まれたこのカメラは、35mmフルサイズとハーフサイズの切り替えができます。

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何度かフルサイズで写真を撮ってきたから今回はハーフサイズの撮影にチャレンジ。フィルムはフジカラーの100、36枚撮り。ハーフサイズだと倍の72枚撮れます。

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これまで使ってたフィルムはkodakのCOLOR PLUSで、それと比べると落ち着いた印象。

ハーフサイズで写真を撮るとぜんぶ縦構図になります。ファインダーの中で光が当たる部分に目印が出てくるけど構図を決めるのが難しくてこれには慣れが必要かも。

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フィルムカメラ1台を持って日本最古の神社、奈良の大神神社へ初詣。正月過ぎたし平日やから人少ないかなーって思ってたけど駐車場はほぼ満車。それでも縁日の屋台は例年の1~2割ぐらいしか出てなくて、境内は混雑してなくてスムーズに参拝できました。密になることも全くなかった。

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今回、ショックなことにカメラの巻き上げレバーが調子悪かったのかフィルム装着に失敗したのかほとんど失敗写真になってしまいました…。70枚ほどフィルムを全部使いきったはずが現像後データでもらえたのが30枚ほどで、半分以上フィルムが余ってました。

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同じコマに何枚も写真が重なって多重露光の写真になってしまいました。ポジティブにとらえると二度と撮れない唯一無二の写真になりました。

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この写真は、別々に撮ったはずなのに現像したら1枚の写真に合体してました。これはある意味奇跡の1枚!

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意図しない写真がたくさん撮れた中でこの写真は一番のお気に入り。どこがどう好きか文字で説明するのは難しいけど写真集の表紙にしたいぐらい好きな写真です。

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失敗写真が多かったのは想定外だけど、その失敗した写真でさえ「なんか良いなあ」って思える。それがフィルムカメラの魅力だと思います。デジタルで簡単にクオリティの高い写真が撮れるようになり、編集ソフトで自分の好きなように写真を作ることができる今の時代。つい「完璧な写真」を求めがちだけど、そんなときにフィルムカメラで写真を撮ると価値観が変わるのかもしれません。構図がおかしくてもいいじゃない。露出がおかしくてもいいじゃない。白飛び?黒つぶれ?色飽和?気にしませんそんなの。手ブレ?ピンボケ?別にいいじゃん自分が好きと思えればそれでいいじゃない。

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