見出し画像

『耳をすませば』の俳句一覧

こんにちは。アニメ俳句部です!

先日、Twitterで『耳をすませば』の俳句を募集したところ、65句の俳句が集まりました。この記事では、その俳句の一覧を公開します。

【生野薫さん作】
やなやつ!と叫んで帰る夏休
やなやつ!の隣が好きになつた冬
書き終へて戦士は眠る冬の夜
夢語る聖司の背なに良夜かな
十四の進路悩むや秋の雲

【イサクさん作】
短夜や固形食料抽斗に
秋風に吹かれ聞いてませんでした

【一久恵さん作】
秋立や自作の歌詞のまつすぐな
身に入むや図書カードの先にある名
爽やかに少年はバイオリン造る
高台の地球屋からの秋の夕
月澄みぬ回る車輪と影二つ
暖炉の見せる恋人の幻想
評を待ちうずくまる制服寒し
鍋焼や受験生に戻ります
息白しジュリエットめく逢引よ
冬晴の始まる朝に君といる

【水蜜桃さん作】
気がするといって原石のまま春

【朱鷺9条さん作】
西日射す書籍の影に猫の餌

【土佐藩俳句百姓豊哲さん作】
カントリーロードの歌や星涼し
積み上げの書籍ばかりや星涼し
夏の夜や同じ名前の図書カード
お財布を忘れる母の夏日かな
掃除機の音や畳の真夏日を
踏切の音や麦藁帽の席
まんまるの猫は駅舎を抜け真夏
物語呼び込む猫の真夏かな
夏の日や雫は猫を追いかける
真夏日や骨董屋には古時計
ドワーフが採掘したる真夏かな
丘下る雫の息や風薫る
カントリーロードの歌詞を秋暑し
ストーリーだらけの店舗涼新た
新涼の高所が好きな雫かな
秋団扇枕の傍にある書籍
秋空や雫の歌詞を弾いてやる
弾いてやる雫の歌詞を秋の空
星月夜書きたい物を見付けたる
シャーペンの音の団地や星月夜
秋澄むや完璧なんて求めない
秋澄むや自分の中の原石を
秋澄むやラピスラズリの鉱脈へ
冬の日やバロンがくれた物語
工房に聖司がいない冬夕焼
追憶の中にバロンや冬館
この歌に手拍子したる秋夜かな

【鳥田政宗さん作】
カントリーロード星の貸物かと
鳥田政宗は高橋一生に似てて秋
ヴァイオリン立秋の音色を乗せて

【広瀬 康さん作】
夏の夜に耳をすませばふるさとの
八月や炎のような蔵書印
炎天の万年球拾いへ恋
やなやつが脳裏に笑うので麦茶
未研磨の緑柱石や晩夏光
空振りに終る告白夏終る
ヴァイオリン弾くから歌え星月夜
冬近し雨後の屋上での話
新月の丘の気流に乗る魔法
冬の朝ふたりで坂を上りけり

【麦のパパさん作】
二人ならペダルも軽き露の坂

【ろまねす子さん作】
緑陰や良書に挟まれて紙片
ふるさとってなんかわからん花カンナ
秋灯し古楽器と揺るループタイ
冬いちご人とは違う生き方を
黎明や十五の冬のプロポーズ

----------------------------------------------------------------------------

以上です。お読みいただきありがとうございました!
Twitterで感想をつぶやいていただいたら、嬉しいです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?